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スポーツを「ゆるキャラ」に、Xで人気爆発の宇宙人 可愛いキャラを気軽な「入り口」に競技人口増へ

東洋経済オンライン / 2024年7月23日 14時0分

Twitterでの好意的な反応に手応えを感じた今江氏は、「着ぐるみ姿が見たい」というラグビーファンの声を受け、自己資金で「ラガマルくん」の着ぐるみを製作。2017年5月に3次元デビューを果たす。

「“非公認キャラ”としてリアルイベントに出演するなど活動がスタートしましたが、当時イベント出演料はもちろん無料、交通費も自腹でした。俳優やモデル業での稼ぎをそのまま“ラガマルくん”の資金に充てている状態でした」と今江氏は振り返る。

「ラガマルくん」は、愛くるしい見た目や耳をぴょこぴょこさせる仕草でたちまち人気者に。徐々に活動が認められ、2018年には東京都調布市・府中市のラグビー応援アンバサダーに就任した。

「スポーツに関心がない人にも、キャラクターを入り口に興味を持ってもらいたい。そしてラグビーだけでなく他のスポーツも一緒に盛り上げていきたい」と考えた今江氏は、スポーツキャラクター集団をプロデュースすることを決意しプロジェクトを始動。2021年1月にSPORAを結成した。

SPORAがマネジメントしているキャラクターは、未公表のものも含め、現在29種目30種類。基本は1競技につき1キャラクターだが、ラグビーのみ「ラガマルくん」の妹「ラガルちゃん」が女子ラグビーを担当している。

「一度起用した動物は使えないというルールを設け、どのスポーツにどの動物を採用し、どんなデザインにするかなど、キャラクターのベースは自分で考えています。キャラクターに魂を吹き込む工程(=イラスト化)は、イラストレーターの中村直人さんに依頼。ゆくゆくはすべての競技でキャラクターを作り、スポーツ界全体をキャラクターの力で盛り上げられるようにしたい」と今江氏。

NFTオークションやクラファンで活動資金を捻出

キャラクター作りにおいては、「シンプルなビジュアルの中に何かしら隠れたこだわりを持つことを大切にしている」と今江氏は続ける。

「例えば、『ラガマルくん』の鼻はラグビーボール、口はH型のゴールポストをイメージしています。卓球応援キャラクター『キュウキュウ』は目が卓球のラケットで、顔の中でラリー(打ち合い)を表現しています」

SPORAの活動資金を得るため、2023年にはNFTアートにも進出。オークションサイトには、ラガマルくん、ラガルちゃん、キュウキュウをはじめ、アメフト応援キャラクターのアメリくん、サッカー応援キャラクターのサカニャン、相撲応援キャラクターのスモートリー、計6キャラクターそれぞれの一枚絵を出品した。

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