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「倍速再生で勉強する人」が知らない"落とし穴" YouTube動画でインプットすべき科学的理由

東洋経済オンライン / 2024年7月23日 16時30分

私たちの脳の主要機能に「ワーキングメモリー」というものがあります。長期や短期の記憶を現在の意識にホールドして整理したり組み合わせたりして、何らかの「コマンド」を意識の中で実行する働きのことです。

このワーキングメモリーは、どんな人でも容量が限られていて、最近の研究では、3つから5つくらいのものを意識にホールドするのが限界だとされています。

そのため、効果的なインプットには、ワーキングメモリーの容量をうまく使うことが大切です。

そこで効果的なのが、入ってくる情報を「聞く」「見る」など、いわば、違った「チャンネル」に分散させることです。

話を聞くだけで理解しようとしても複雑でお手上げだったのに、図解を使ってくれた瞬間、わかりやすくて理解できた。そんな体験は、誰しもがあるはずです。

この現象は、 「聞く」だけで情報をインプットしようとするとワーキングメモリーがパンクしてしまうものの、 「見る」も使ってインプットをすると、情報処理の負荷が「聞く」と「見る」とに分散できて、ワーキングメモリーをより効率的に使うことができるということを示しています。

つまり、「読む」 「聞く」 「見る」のどれが一番効果的かということよりも、どのようにそれらを、ミックスした形でインプットできるかが重要なのです。

ワーキングメモリーへの負荷を分散して効果的にインプットするために、スマートフォンやコンピューターなどのマルチメディア環境で、ベストミックスのインプットを実現していきましょう。

星 友啓:スタンフォード大学・オンライン高校校長 哲学博士

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