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1961年式レトロで可愛すぎるキャンパーの正体 元祖ポップアップルーフともいえる歴史的1台

東洋経済オンライン / 2024年7月24日 7時4分

ちなみに完成車メーカーのベッドフォードは現在消滅したため、ベース車の後継モデルなども今は存在しない。一方、コーチビルダーのドーモビルは、1973年から続く老舗で、現在でもポップアップルーフ仕様のオリジナルモデルなどを製造しているようだ。

装備の特徴

そんなベッドフォード・CA ドーモビルだが、レッド×ホワイトの2トーンカラーの外装は、あまりヤレた感じもなく、とても約60年前の車両とは思えないほどだ。また、内装は、2列の前後シートにブラウンレザーとホワイトのパイピングをあしらうことで高級感も満点。一方、ドア内張や室内の壁などには、ちょっと赤みが強いブラウンレザーを張り、表面にはダイヤモンドステッチも施している。これらは、いずれも擦れや傷などもなく、レトロな雰囲気こそあれ、古さをまるで感じさせない。

さらに、このモデルは、シートアレンジ機能を持つことも特徴だ。助手席は180度回転させることで、停車時に後席と向かい合わせにできるほか、横スライドなども可能。また、1・2列目の背もたれを倒せば、フラットな就寝スペースにすることもできる。そして、ポップアップルーフ。停車時にルーフを上方に開くことでテントのようになり、さらに就寝スペースを増やすことが可能。しかも上の就寝スペースには、室内から出入りすることができ、雨天時などに車外に出る必要もないため、とても便利だ。

ちなみにエンジンは、もともと1.5Lの3速マニュアル仕様を搭載していたが、スズキ「ジムニー」用に換装。660cc・ターボのAT(オートマチック・トランスミッション)仕様に変更しているそうで、排気量こそ小さくなったが、動力性能は逆にアップしているのだという。

ポップアップルーフとは

このように、ベッドフォード・CA ドーモビルには、現在のキャンピングカーに近い数々の装備を持つ。とくにシンプルな装備のポップアップルーフ付き車中泊仕様車に似ている印象がある。こうした仕様は、荷室のベッドマットとポップアップルーフなどで、モデルにもよるが、大人4名ほどの就寝人数を確保している例が多い。

一方、装備は、キッチンなどを搭載しないぶん、車体サイズを純正からあまり変えないモデルが多い。メリットは、車体が大柄にならないことで、キャンプなどのレジャー用途だけでなく、通勤・通学や買い物などの普段使いにも使えること。とくに広い駐車場の少ない都心部に住むユーザーなどに注目されている。

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