四季報を配ると、なぜ日本のGDPが上がるのか 若手ベンチャーキャピタリストの確信とは?
東洋経済オンライン / 2024年7月24日 8時0分
経済ニュースを読んでアイデアを見つけたり、引き出しを増やしたりするのも悪くはないけれども、まずは四季報を読んで世の中にある上場企業について詳しくなろうというところからムーブメントを起こしていきました。
支援者も登場
ーー支援者も現れたようですね。
はい、最近になって四季報を寄付してくれる人も現れるようになりました。匿名希望の資本家の方が「300冊ぐらい送ろうか」と連絡してくださいました。本当にありがたいオファーだなと噛み締めつつ、その量の四季報を一度に配ったことはなかったので「一旦100冊からお願いします」とお返事させていただきました。
今では150冊ぐらいは配り終わりました。とはいえ全部を自分が配っているわけではありません。150冊のうち100冊ぐらいは自分で見つけた若者に配っていますが、投資先の起業家や、同世代のベンチャーキャピタリストなどに10冊ずつ託して配ってもらったりしています。
志高い方の周りには志高い若者がいるはずだと考えているからです。関西の知り合いや、九州の知り合いにも20冊ずつぐらい送り、各地で四季報にまつわるイベントをしてもらっています。Xを見ると、そうしたイベントの模様を確認できますが、けっこう盛り上がっていることがわかると思います。
上場企業を知ることは楽しい
ーーそれも、これも日本のGDPを上げるためですか。
日本のGDPを上げるというと、少し大袈裟に聞こえてしまうかもしれませんが、下がるよりは上がったほうが幸せだと思うんですよね。でも正直これは長期的な話なので、ずっと考え続けるにはずいぶん重たい話だとも思っています。
でも一方で、上場企業に関する知識が増えること自体も楽しいんですよ。街中を歩いているときに、四季報で見たことのある会社の広告を見るなんてことは日常茶飯事ですし、少し汚めのビルを覗いてみると、キラキラな事業を手がける上場企業が入っていたりしてその堅実さに惚れ込んだりすることもあります。
飲み会のネタになるような面白い話も、四季報や適時開示を見ていると見つかります。なのでGDPを引き上げる目標を脇に置いたとしても、かなり有意義なことだと思っています。
どちらの思いも持ちながら、これからも日々四季報を配っていこうと思っています。
山田 俊浩:東洋経済 記者
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