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子どもの心に言葉が届く「親の声かけテクニック」 親の声が届かない理由は「怒っているから」

東洋経済オンライン / 2024年7月25日 7時50分

どのようにしたら子どもは親の言うことを聞くようになるのでしょうか?(写真:プラナ/PIXTA)

【質問】

小4、小1、年中の3人の子どもがいます。日々、子育てに奮闘しています。特に何度言っても直らないことや、言うことを聞かないことで苦労しています。例えば、宿題をやるように言ってもやろうとしない、姿勢が悪いのを正すように言っても聞きません。日常のあらゆる場面でこのような状況で、どのようにしたら子どもは親の言うことを聞くようになるのでしょうか?

山崎さん(仮名)

どうして子どもは親の思い通りにならないのか

子育てでしばしば言われることに、「親の言うことは聞かないが、親のやっていることは真似する」という言葉があります。昔から子どもは親の言うことを聞かないようです。

筆者はこれまで1万3000人以上の保護者の方から相談受け、今も毎年2000人を超える方から子育てや教育の相談を受けています。その多くの相談の骨子は「子どもが私の思い通りにならない」というものです。

子どもと親では性格や価値観も異なることは頭ではわかっていても、いざ子どもと対峙すると親の思い通りにさせたくなる気持ちもわかります。

しかし、思い通りにいかない場合は、たいてい次のことが原因となっています。

「親の言葉が子どもに届いていない」

「そんなはずはない。わかりやすい言葉で子どもに伝えているはず」と思われるかもしれませんが、届いていない可能性が極めて高いのです。

それを理解できるあるエピソードを2つお話します。

(1)あるイタリアンレストランでの親子のやりとり

先日、あるイタリアンレストランで筆者は食事をしていました。通路を挟んで隣のテーブルにパパ、ママ、3〜4歳ぐらいの女の子が食事をしていました。ママは普段着ではなく、正装に近い服で、女の子も外出用の服を着ていました。

女の子はまだ小さいため、顎がテーブルの高さで、足はブラブラ状態。でもキチンと座って食べています。

しばらくすると、女の子がドリンクの中にある氷を取り出そうと手をグラスの中に入れました。

すると、ママが、怒り口調ではなく、丁寧に「手を入れないようにね」と声をかけ、子どもの手をグラスから出して、ママがお手拭きで手を拭いてあげていました。

ここまではよくある光景ですが、その後、子どもはまた同じことをやって、今度はなんと濡れた手をママの服で拭いたのです。

親の言葉の内容が伝わっていない

ママは、「ちょっと、やめて。服が汚れるじゃない!」と少しイラッとし、お手拭きで子どもの手と自分の服を拭いていました。

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