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「子どもが野菜を食べてくれない」悩みへの回答 科学的に正しい「野菜嫌いをなくす5つの方法」

東洋経済オンライン / 2024年7月27日 15時0分

わが家では、夕食が6時なら、5時か5時半に生野菜だけを出したりする。または、野菜を最初にテーブルに並べ、数分後にメインを出すこともある。

④ 野菜を拒否されても、代わりの食べ物を与えない

さて次は、食べ物の拒絶に対する親の反応だ。あなたが作った夕食を子どもが食べないとき、どうするか? 

これを考えるにあたって、ぜひ覚えておいてほしいのは、子どもはものすごく賢いので、インセンティブに非常に敏感に反応する、ということだ。

ある日あなたは、あなたが用意した夕食が気に入らないといわれて、代わりにナゲットを作った。すると子どもは、これがナゲットを手に入れる方法だと学習するのだ。

では、どう対処すればよいか? 

選択肢の1つは、夕食用に定めたメニュー以外を出すのを拒否することだ。

健康的な子どもなら、ときどき夕食を抜くのはそれほど大きな問題ではないので、この方針には何も悪いところはない。

しかし、一部の親(私も含む)には、これを一貫して続けるのが少し難しく感じるだろう。

そこでわが家では、予備用のメニューを決めておくというルールを導入している。

わが家のバックアップメニューはフムス(豆のペースト)と生野菜だ。子どもたちが喜んで食べてくれるし、いつも欲しがるほどの好物でもない。そして、しょっちゅう食べても安心なメニューだ。

⑤ お菓子やデザートを制限しない

最後の研究データの情報は、食べ物の禁止に関するものだ。子どもに奨励したい食べ物の逆である。

私たちはわが子に野菜を食べさせようとする一方で、例えば甘い炭酸飲料やキャンディや砂糖入りのデザートなどをやめさせようとすることもある。

これらをやめさせる最も簡単な方法は、禁止することだ。

制限自体が食べ物を魅力的に見せる

私は、4歳か5歳の自分の子どもがケーキを食べたことがないと自慢する親を何人も知っている。

ただし制限をかけると、事態が少し複雑になる。複数の実験から、子どもは、たとえ最初は好まなかったとしても、制限された食べ物を許可されると、その食べ物に惹きつけられることが、ある実験からわかっているのだ。いい換えれば、制限自体が食べ物を魅力的に見せるというわけだ。

お菓子だけの食事と、ケーキをまったく食べない制限の間には、幸せな中間点があるようだ。

いかがだっただろうか。あなたの子育てに、少なくとも部分的には(すべてではなくても)参考にできるものがあったなら幸いだ。

エミリー・オスター:ブラウン大学経済学部教授

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