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本日初戦!男子バスケの救世主が語る「パリ五輪」 W杯は過ぎた話、大切なのは過去ではなく将来

東洋経済オンライン / 2024年7月27日 16時0分

僕も小さな頃からオリンピックを見てきましたが、その舞台に立てるチャンスがもらえるなどとは夢にも考えていませんでした。

日本代表としてはどのチームと対戦しても、厳しい戦いとなります。ただ、個人的にはアメリカと対戦したら面白いなとは思っています。僕はアメリカで生まれ、育ち、子どもの頃からNBAを見ていました。

2023年のワールドカップでアメリカは2大会連続で表彰台を逃すなど、残念な結果に終わっていることもあり、パリオリンピックにはスーパースターを集めた「アベンジャーズ」のようなチームを結成して臨んでくるとも見聞きします。そんなチームともしコートで対峙するようなことがあれば、すばらしい経験になると思います。

もっとも、相手が誰になろうと日本代表チームのやることに変わりはありません。僕たちは富樫勇樹選手や河村勇輝選手のような小さな選手が、スピードやスリーポイントシュートをいかしながらポジションレスに戦う、世界でもかなり異色なスタイルのバスケットボールです。

僕たちには多くの優れた選手たちがいて、しかし特定のスター選手に頼るのではなく、毎試合、全員が自分の役割をこなしながら、その中から誰かしらが活躍をする、プレーをしていても非常に楽しいバスケットボールです。

ワールドカップでは比江島慎選手や僕、河村選手、渡邊雄太選手、富永啓生選手と、試合ごとに異なるヒーローが出たことも、大きなことを成し遂げられた理由となりました。

パリオリンピックでは、ワールドカップで出た課題の修正はもちろんしますが、基本的にやるバスケットボールに変わりはありません。大事なのは相手に合わせたプレーをするのではなく、あくまで自分たちのスタイルを貫き通すことです。

富樫選手と河村選手の「Wユーキ」はともに得点にもパスにもものすごく長けていますし、富永選手はコート中央付近のロゴのある付近からでもシュートを決められ、相手のディフェンスを広げてしまう特別な能力があります。渡邊選手はスリーポイントやディフェンスの名手です。

僕らにはこのように、特別な才能と技量を持った選手がたくさんいます。ただ他の国にはNBAの選手を多く抱えるところもあり、そういったチームを打ち破るには日本は一枚岩となって、自分たちのバスケットボールを完遂する必要があります。

オリンピックでは沖縄でのワールドカップでのようなホームコートの声援を背に受けることはありませんし、スピードを生かしながらアップテンポな展開に持ち込んで、多くの点数を入れるようなゲームにしなければ勝ち目は薄くなると思っています。

高さよりも気持ちが大事

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