人間関係が劇的に好転「ムダな競争心」の捨て方 他人との比較は自分を卑下することにつながる
東洋経済オンライン / 2024年7月27日 18時0分
現在の会社を立ち上げるときには、部下、一人ひとりのおかげで会社は成り立っていることを胸に、「みんなのおかげだ」「ありがとう」を頻繁に部下に伝えるようになったそうです。
どんなときも、感謝の心を忘れない。その姿勢も、人に好かれる聞き上手な人たちの特徴なので、私も日々心がけています。
邪念を払う
ここまで読んで、「自分はまだ至らない部分が多いな」「聞き上手になるって難しい」とチラッとでも思ったら、邪念を払うための習慣をつくると気持ちを切り替えられます。ちょっとスピリチュアルな話に思われるかもしれませんが、理由がはっきりしない行き詰まりを感じたときは、心を整えるための1つの方法としてオススメです。
私は、自分なりに邪念を定義しています。もちろん、何か考えるべきこと、やるべきことがあるのに、他の考え事や悩みが次々襲ってきて……というものもあるのですが、私の場合、主にそれは、他者が自分に向けている負の感情を想像し、自覚するということだと考えています。
人は、無意識のうちに人を傷つけていることがあります。私も、悪気なく放った一言で人を傷つけてしまったことがあります。
「痩せていて羨ましい」。あるとき大学の友人に何気なく言った一言です。
後になって、ある病気で太れないことを知りました(当時を振り返ると、返答できず眉をひそめていた友人の顔が浮かびます)。
明確に気づけていないだけで、この一件だけではないと思います。気を付けているつもりでも、人を傷つけずに生きていくことは簡単ではないんだな、と反省することも少なくありません。
もしかしたら、どこかで誰かに、自分に対してなかなか拭い去れない感情を抱かせているかもしれない、そう思うと、「自分はこれでいいのかな」とぐるぐると考え込んでしまいます。気づくことができれば、あるいは相手が指摘してくれれば、謝ることもできます。でも、気づけていないこともきっとあるはずだからです。
自己満足と言われればそれまでなのですが、だからこそ私は日頃から少しでも善い行いを心がけています。この積み重ねが、相手にも届きますように、と。そうして黙々と行動することが、心の中のモヤモヤを晴らしてくれるのです。
たとえば、私が学生時代にしていた習慣は、東京タワー周辺のゴミ拾いです。毎月1回、大学の友人や起業を目指していた仲間、インタビューで知り合った何人かの経営者の方々も一緒に行っていたのです。
今でも、毎朝次女と散歩で通る神社では、手を合わせ、ゴミが落ちていたら拾って帰るのが日課です。
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