2024年上半期「売れた・売れなくなった商品」TOP30 スーパーやコンビニなど6000店舗のデータを分析
東洋経済オンライン / 2024年7月27日 7時0分
コロナ禍が落ち着いてから、円安を背景とした物価高が続き、節約志向がいっそう高まっている。その一方でインバウンド需要が高まり、繁華街は外国人観光客があふれている。このように生活環境が目まぐるしく変化する中、どういった商品が売れているのだろうか。
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全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストアなど、約6000店舗の販売動向を追っている「インテージSRI+」のデータを基に、2024年上半期に「売り上げが伸びた商品」をランキング化した(販売金額を前年同時期と比較)。コロナ前と比べるため、2019年上半期比のデータも掲載している。
「売り上げが伸びた」商品トップ30の顔ぶれ
売り上げが伸びた商品1位のパックは、シートマスクを中心とするスキンケア用品で前年比153%と大きく伸長した。インバウンド需要が活況なだけではなく、外出増やマスク着用の緩和に伴い身だしなみへの意識が高まったのか国内需要も好調。
さらに、人気タレントが火付け役となったブームで、若年層に限らず幅広い年代の女性が購入を増やしている。毎日使うと効果が高まると話題になったのもあり、1枚当たりの費用を抑えられる30枚入りといった大容量の商品がとりわけ人気だ。
主にインバウンド需要で販売を伸ばしているのが、4位の強心剤、5位のリップクリーム、10位のビタミンC剤など。コロナの水際対策緩和や円安などを受け、訪日客が増加したことが寄与している。
2位の靴クリームは、革靴用のクリームだけではなく、靴用クリーナー全般を含む。コロナ下にオフィスカジュアルが加速したこともあり、革靴用のクリームは販売を落としていた。転機となったのは、スニーカー用のクリーナーシートのヒット商品だ。スニーカーで出勤することも増えるなどスニーカー用の需要が高まっており、シートタイプで拭くだけで使えて持ち運びもできるという手軽さが支持された。
料理に活用されるトマトジュース
3位のトマトジュース、6位の米は、値上げによる販売金額の伸びも見られたが、販売量も堅調に推移した。
トマトジュースの販売増を牽引したのは、善玉コレステロールの増加や睡眠の質の向上などの効果を訴求する機能性表示食品。トマトジュースを飲用するだけではなく、スープや味噌汁、パスタソースといった料理に活用する人が増えていることも販売を押し上げたとうかがえる。
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