1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

ロックの神様不在でも「フェンダー」はなぜスゴい 東京・原宿の旗艦店は来客数が尻上がりに増加

東洋経済オンライン / 2024年7月27日 8時0分

日本人はブランドに対して非常に忠実で、知識も豊富である。上級者やコレクターも多い。旗艦店のコレクションは世界中のどこよりも豊富で、高度な演奏技術に対応したハイエンドな製品を多く取り扱っている。

【写真で見る】旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」の外観や内観。1周年モデルの日本製・漆ストラトキャスターなど(10枚)

『FENDER FLAGSHIP TOKYO』は3階建て。地下1階から3階までの4フロアはそれぞれのテーマを持つ。地下1階には「フェンダーカフェ」、最上階にはカスタムショップを備える。ギターだけではなく、アパレルブランド「F IS FOR FENDER」製品や、限定オリジナルグッズも展開。

店舗入り口付近には、周年を記念した新製品や限定モデルが並ぶ。フェンダー製アンプを用いた試奏も可能。商品にはQRコードが添えられ、読み込むことでラインナップや仕様を確認できる。

――旗艦店の役割は?

楽器を演奏したり、音楽を聴いたり。価値ある体験を提供するのが、この旗艦店の役割である。

ここには20代半ばから40代半ばのアマチュアプレイヤーのみならず、これからギターを始めようとしている人たちも訪れる。また、毎週のようにアーティストたちもくる。

フー・ファイターズのクリス・シフレット、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやブルーノ・マーズ。国内アーティストでは、CharやL'Arc-en-CielのKenなどがイベントで演奏した。

われわれフェンダーは、初心者からプロまで、あらゆる人の”音楽の旅”をサポートする。それを具現化したのが、この旗艦店だ。

強みは「サウンドの多様性」

――他のブランドにはないフェンダーの強みとは?

フェンダーは、70年以上にわたりギターを作り続け、革新を続けている。エレキギター、ベース、そしてアンプでも世界一のブランドだ。

ほかのブランドとの大きな違いは、フェンダーで作ることのできるサウンドの多様性だ。特に「ストラトキャスター」は、最も演奏され、最も認知されているギター。特定のサウンドに縛られない表現を可能とする。ほかにはない多彩な音と響きが世界中で愛されている。

重要なのは、アーティストがコンサートで製品を使ってくれることだ。アーティストがフェンダーの楽器を演奏すれば、私たちのシェア拡大につながる。

世界各地のステージにおいて、フェンダーは8割以上のシェアを獲得している。私たちは、アーティストの能力を最大限引き出す製品を作り、アーティストにそれを使ってもらう。そうして、より多くの顧客にブランドを広げている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください