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亀戸「新興フードコート」で味わうミシュランの味 新旧交わる、新陳代謝の町並みを食で勝手に再現

東洋経済オンライン / 2024年7月28日 11時30分

カレーうどんのほうは、だしをかける前はまぜそばのような感じ。カレー自体は非常にオーソドックスで、意外としっかり辛い。これだけではやや味気なく、だしをかけて完成といった感じの味である。

食べながら辺りを見ると、談笑したり勉強したりする学生、あとは小さな赤ん坊連れが目立つ。新陳代謝を続けてまだまだ発展途上の亀戸という街同様に、可能性にあふれた若者たちである。

平成に生まれた「昭和レトロ」と、地名の誤解

なお、この日は「藤」で知られる亀戸天神社や、スポーツの神を祀った亀戸香取神社なども訪問していた。

道中には亀戸梅屋敷という施設があった。名産品の販売や観光案内だけでなく、寄席も開かれているらしい。

亀戸香取神社の参道は「亀戸香取勝運商店街」になっている。どうやらこの商店街、江東区で最も古いとされ、形成は明治時代までさかのぼるという。確かに、歴史を感じる建物が多いなあ――と思ったのだが、どうもこれらは平成に入ってレトロを武器にしようと生まれたものらしい。

商店街を抜け、亀戸香取神社に到着。天智天皇の御代に、藤原鎌足が東国訪問の途中で訪れ、旅の安泰を祈ったのが創立の起因という。ここに祀られているのは「国家鎮護の神」として知られる経津主神(ふつぬしのかみ)なる神で、日本における武将の祖神なのだとか。武道から転じてスポーツに縁起が良い神として広がっていったのだろうか。

人影もまばらな平日、過去に想いを馳せる

亀戸香取神社からちょっと足を延ばし、亀戸天神社も訪問した。もう藤の時期は過ぎ、平日ということもあってか人影はまばらである。業者が草刈りをしている音のみが響いている。

ここ亀戸天神社は、藤もそうだがカメもたくさんいる。これが亀戸という地名の由来と思っていたのだが、今回あらためて調べてみるとどうも違うらしい。

地名の由来にはいくつかの説があるそうなのだが、ひとつは、亀形の井桁がある、亀の背の甲から水が湧き出る「亀ケ井」という古井戸があったこと。もうひとつは、この地が島であったころ、形が亀に似ていたからというものである。他には、「かみど(神戸)」であったという説もあるという(以上、江東区のサイトによる)。

新陳代謝を続ける街・亀戸。神社はもちろんのこと、フードコートでも、その魅力と活力を感じた午後だった。

【その他の画像も】東京・亀戸「カメイドクロック」にあるフードコート「アソビバ!フードパーク!」。生まれ変わる街・亀戸や、フードコートの様子【全35枚】

鬼頭 勇大:フリーライター・編集者

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