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渋谷「三井住友銀行+スタバ」は異空間だった アプリ会員は無料でソファやテーブルが利用可

東洋経済オンライン / 2024年7月28日 10時0分

利用したい場合は銀行を訪れ、Oliveのカードやアプリを提示する。銀行の営業時間外にもスタッフは常駐しているので、10~22時(最終受付21時)の時間帯ならいつでも時間制限なく利用できる(混雑時は除く)。最大1名まで同伴でき、スタバの飲み物なども持ち込みできる。渋谷にいつでも利用できるカフェスペースを確保できるイメージだ。

そもそも「Olive」とは、三井住友銀行と三井住友カードが提供する個人向けの総合金融サービス。2023年3月より提供を開始し、現在のアカウント開設数は約300万アカウント。これほどアカウント数が急増した理由のひとつが、コンビニやファストフード、ファミレスなどのVポイント提携先で、Oliveのタッチ決済をすることで、基本7%のVポイントが貯まることだ。Vポイント提携先にはセブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、モスバーガー、ガスト、すき家、ドトールコーヒー、エクセルシオールカフェなどがあり、対象店舗は拡大中だ。

アプリ上で銀行口座、カード決済、ファイナンス、オンライン証券、オンライン保険などの機能が利用可能。発行される1枚のカードにはキャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、ポイント払いなどさまざまな決済方法を搭載し、アプリで自由に切り替えできるのが特徴だ。

Olive LOUNGEは、このOliveをモチーフに、会員が特典を感じられるスペースとして開設された。地下1階の銀行スペースを無料で利用できることは前述したが、Olive LOUNGE渋谷店のスターバックスや、SHARE LOUNGEの支払いをOliveのアプリでタッチ決済することで、決済額の10%相当のVポイントが還元される特典も用意する。実質、スターバックスのドリンクを10%割引で飲めるようなものなので、お得さが感じられることだろう。

「Olive」を軸とした次世代型店舗の在り方

キャッシュレス決済が推進され、現金の取り扱いが少なくなっている中、Olive LOUNGEの取り組みは、これからの銀行の店舗の在り方として、1つの方向性を示したとも言える。その狙いについて三井住友銀行チャネル戦略部長の泉純氏は、「Olive LOUNGEは2つのチャネルを組み合わせたハイブリッド戦略の取り組み」だと言う。

キャッシュレス決済の普及もあり、今ではインターネットやスマホアプリでの金融取引が進む。そのニーズへの対応としてSMBCグループ(三井住友フィナンシャルグループ)ではOliveを提供。とはいえ、すべての顧客ニーズがアプリ上で解決できるわけではなく、迷った時や困った時などは専門家に相談したいというニーズはなくならない。

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