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渋谷「三井住友銀行+スタバ」は異空間だった アプリ会員は無料でソファやテーブルが利用可

東洋経済オンライン / 2024年7月28日 10時0分

そのため店舗は必要なのだが、「従来型の300坪、400坪という大きな店舗は見直す価値があると思い、今回、Olive LOUNGEの取り組みを行いました」(泉氏)

SMBCグループでは顧客の生活動線の中に銀行が入り込むリテール向けの新型店舗「ストア」を、イオンモールやららぽーとなどのショッピングモール内に展開。16時以降の時間や土日などもオンラインや特別スタッフなどの対応で営業し、顧客との接点を拡大する取り組みを行う。現在、関東と関西を中心に、39店舗を出店。2025年度までに三井住友銀行全400店舗の6割にあたる250店舗超をストアに転換する考えだ。

「Olive LOUNGEもこれと同じ考え方で開設しました。銀行に用事がない人も気軽に立ち寄ってもらって、銀行のサービスに触れていただきたい。そうすればもっとお客様の役に立てることがたくさんあると思います」(泉氏)

銀行のスペースを顧客が日常的に使う

例えば、スターバックスでくつろいでいる人が銀行を目にして資産運用の相談をしたいと思ったり、SHARE LOUNGEで働く人が空き時間を活用して住宅ローンの相談に訪れることもあるだろう。銀行が他のテナントと共存したオープンなスペースになることで、顧客ニーズに応えられる機会も増え、親和性は高いと判断したという。

「今後、従来型の銀行だけの大型店舗は不要だと思います。中身を変えていかなくてはいけない」(泉氏)。その方法のひとつがストアで、銀行が商業施設に入っていくこと。もうひとつが銀行のスペースを顧客が日常的に使う場所に変えていくこと。後者のカタチがOlive LOUNGEということだ。

旧渋谷支店と対比すると、銀行窓口を利用する顧客の数は2倍に。Olive LOUNGEのホームページはオープンして約2カ月で約15万人の人が閲覧していると言う。これによってOliveを検討したり、実際に申し込んだ顧客もいるだろう。宣伝効果という意味でも大きな影響力がある。

次のOlive LOUNGEは、東京都渋谷区の下高井戸支店を改装し、2024年10月にオープン予定。駅前の立地が良い場所にある従来型店舗を、今後、Olive LOUNGEとして展開していく。

綿谷 禎子: ライター

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