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コロナ再拡大、変異株「KP.3」はどんなウイルスか 一度感染した人も要注意!押さえたいポイント

東洋経済オンライン / 2024年7月30日 8時0分

「変異株により感染しやすくなっていること、マスクなどの予防策がとられなくなっていることに加え、猛暑ということもあり、ずっと窓を閉め切ってエアコンを回し続けていると、換気が不十分になることが多い。これが感染を蔓延させる要因となっている可能性があります」(岡医師)

発熱や喉の痛みが出て、「コロナかもしれない」と思ったときに、以前と受診の仕方に何か変更はあるのだろうか。

「5類移行前のような“発熱外来”もなくなったので、コロナの疑いがあっても、どの医療機関でも受け付けてくれるかぎりは受診は可能です」(岡医師)

ただ、岡医師は「持病がなく、症状が軽い若い人たちには、自宅静養」を勧めている。

「軽症であれば、風邪のときのように自宅での静養で十分な回復が見込まれます。発熱から5日間は感染力があるので、その間はできるだけ外出しないこと。もし、外出が必要な場合は他人への感染を防ぐため、発熱後1週間程度はマスクを着用しましょう」

5類移行後、検査費用や治療薬の費用は自己負担となった。

特に治療薬は高額(ゾコーバの場合、3割負担で1万5000円強)だ。そのため、検査や治療薬を希望しない人も増えている。

岡医師も「若い基礎疾患のない方には治療薬は必ずしも必要ではありません。診断しても解熱薬などの処方で、ヘルパンギーナなどと治療法が変わりません」という。この場合、風邪と同様、解熱鎮痛薬や咳止め、痰切り薬などが処方される。ただ、これらの薬の供給不足は現在もまだ問題となっている。

一方で、検査や治療薬が必要な人たちもいる。高齢者や持病のある人などだ。「この人たちは診断や治療が遅れると重症化しやすいため、優先的に受診して検査し、治療薬も飲んだほうが望ましい」と岡医師。

コロナの主な治療薬には、ゾコーバやパキロビッド、ラゲブリオがある。これらはウイルスの遺伝子複製を抑えたり、ウイルスの骨格となるタンパク質を作れなくしたりして、ウイルスの増殖を阻害することで効果を発揮する。

「ゾコーバは重症化リスクの低い人たちの回復を早くする薬ですが、若い人が飲んでも、効果としては、半日、回復が早まる程度。妊娠中の女性の服用は禁忌です。パキロビッドやラゲブリオは重症化リスクの高い人向けの薬です。パキロビッドはほかの薬との飲み合わせにやや注意が必要ですが、最も効果が示されている薬です。ラゲブリオは処方しやすい薬ですが、効果がやや劣るとされています」(岡医師)

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