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「たった2行のはがき」で癒やせる"老親の孤独" ポストに投函するまでに5分もかからないはず

東洋経済オンライン / 2024年7月31日 16時0分

親の介護とて同じことです。近年増えているのは、年老いた両親についての悩みです。そのケアをどうするのかで困っている方も多いようです。

ここではまず、解決策を少なくとも4通りは考えましょう。親の介護に限らず、どんな困難でも4通りの策は見つかります。これは昔からいわれていることです。介護でしたら、年老いた親を自分ひとりで面倒をみるのか、親族で分担してお世話をするのか、家庭訪問の介護士に助けてもらうのか、介護施設に預けるのか。これで4つです。

4通りのうちどの方法を選ぶのかは、状況によって変わります。ベストは尽くしてください。ただし、どうしても変わらないことについては、「聖なるあきらめ」を実践しましょう。実現不可能なことを願い続けたり、誰かに何かを期待しすぎることを防げるからです。

また、大切な人との死別のときも、「聖なるあきらめ」が心強い味方になってくれます。

こんな医師の話があります。

彼は自分の息子を医者にしたいと願い、その夢を息子に強いていました。しかし、息子は反発し、非行に走ったあげく、バイク事故で亡くなってしまったのです。医師の嘆きぶりは、大変なものでした。

しかし、いくら嘆いたところで、息子は決して生き返りはしません。医師はどこかで息子を失ったことをあきらめなければいけないのです。

「あきらめなければいけない」と悟ったときほど、残酷な時期はありません。しかし、この目覚めは救いであるともいえます。ようやく執着を手放すことができるからです。これが「聖なるあきらめ」です。

この医師は、息子の死をきっかけに、自分が「世間の目」をいかに気にしていたかということに気づくことができました。息子を通じて、社会的な地位や名誉、収入や財産といったものにこだわっていたのです。悲しみが癒えるわけではありませんが、この学びは医師にとってとても有意義なものでした。

自分の大切にしているものを手放したり、反対に、異なる意見を受け入れるということは、簡単にはできないように思えるかもしれません。でもやってみると、そんなに難しくないものです。人間関係においても思い切って、「聖なるあきらめ」を取り入れてみてください。

「心の掃除」のお手伝いをして、幸福を交換する

両親、親せき、先輩や恩師……。あなたの周りに、社会での活躍を終えて「引退」した世代や、病とともにある人はいませんか。そういう人の中には、寂しかったり気弱になったりしていて、慰めを得たい、退屈をまぎらわしたいと思っている人がいるはずです。

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