ジム・ロジャーズ「世界恐慌への懸念は消えない」 再びトランプ大統領になったらどうなるのか
東洋経済オンライン / 2024年8月1日 10時30分
インフレ、ブロック経済、戦争など、今後の世界は不安定な要因がたくさんあります。また、インフレが選挙の論点にもなっています。そんな中、円安、金価格の高騰など大きな市場の動きもあります。一方で、ロジャーズ氏は世界大恐慌などの大きなクラッシュが来ても、資産を築くことができる人もいると言います。
「もちろん大恐慌が訪れた1930年代には成功した人もいれば、破滅した人もいます。ただ、成功した人も、その後破滅したケースも少なくありません。ですから、常に気を引き締めていなければいけません」。
「たとえば、当時、フランスに住んでいたある人が『ヨーロッパは破滅に向かっている』と考え、1938年にソロモン諸島にあるガダルカナル島に移住しました。彼は確かにヨーロッパの世界大戦を避けることができました。しかしその後、ガダルカナル島は太平洋戦争の大激戦地となり、多くの人が命を落としました。その人も同じです。たとえ一つの問題を回避できたといっても、それで安全ではありません。常に破滅と隣り合わせになる可能性があります」
つまり、国が衰退しているので「移住をしたら大丈夫」というわけではなく、常に状況を把握し、気を引き締めて変化に備え、新たな機会をうかがわなければならないということです。
ロジャーズ氏もワタミの渡邉美樹会長も、自分の人生や経験からのみならず、歴史から学ぶというスタイルでした。先人から学ぶことによって、自分が経験をしていないインフレ、戦争時代などの生き抜き方や準備の仕方なども学ぶことができます。ぜひ、答えを学ぶのではなく、考え方を学んでいただければと思います。
(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
花輪 陽子:ファイナンシャルプランナー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ついに失われた「40年」へ突入するのか…「トランプ再選」で日本のお家芸・自動車産業が大ピンチを迎える理由
プレジデントオンライン / 2024年11月18日 9時15分
-
トランプ再登板で日本人の生活はどう変わるのか 第2次トランプ政権にとって主要な武器の中身
東洋経済オンライン / 2024年11月13日 7時30分
-
米国株最高値の裏に、五つのトランプリスク。インフレ、米中摩擦、ロシアゲート…(窪田真之)
トウシル / 2024年11月12日 8時0分
-
トランプ再選がもたらす「残酷な結末」 ~米大統領選後の「金融市場」の展望【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフグローバルストラテジスト】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月7日 16時55分
-
「トランプ大勝利なら関税大幅引き上げ」は本当か 2025年もアメリカの株価は堅調に推移しそうだ
東洋経済オンライン / 2024年10月27日 14時0分
ランキング
-
1春日部のイトーヨーカドーが閉店=「しんちゃん」のスーパーのモデル
時事通信 / 2024年11月24日 19時58分
-
2「バナナカレー」だと…? LCCピーチ、5年ぶりに「温かい機内食」提供…メニューは? 「ピーチ機内食の代名詞」も復活
乗りものニュース / 2024年11月24日 12時32分
-
3「ワークマン 着るコタツ」新モデルが登場 累計43万着を突破、人気の秘密は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月22日 11時24分
-
4年収壁見直し、企業の9割賛成 撤廃や社保改革要請も
共同通信 / 2024年11月24日 16時22分
-
5異例の「ケーブル盗難でリフト運休」 スキーシーズン前に 捜査は継続中
乗りものニュース / 2024年11月24日 14時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください