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間取りを変えずに作る「自ら勉強する子に育つ家」 廊下に3段ラックを置き、ランドセル置き場に

東洋経済オンライン / 2024年8月1日 7時0分

頭のよい子を育てる環境づくりとは?(写真:PhotoAC)

「勉強しなさい、と口うるさく言わないとやらない」「リビング学習と子ども部屋学習、どっちがいいの?」「早くしなさい、と言わなくても自分から動いてほしい」「自然にコミュニケーションが生まれる家にしたい」など、子どもをもつ親の悩みや疑問はつきません。

4000人以上の小中高校生に勉強を教えてきた子どもの勉強のプロ・石田勝紀氏が"家のしかけ"という観点から、かしこい子を育てる環境づくりを提案する書籍『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』。本書より一部抜粋、再構成してお届けします。

「その子らしさ」を存分に発揮できる環境づくり

「頭のよい子」「かしこい子」という言葉を聞いて、どのようなイメージをされるでしょうか。

【画像】「自ら勉強する子に育つ」3LDKマンションの間取りと工夫ポイント

テストで高い点数を取る子、成績がよい子、偏差値が高い子、集中力が抜群の子、有名中高に通っている子など、勉強にまつわるイメージが多いのではないでしょうか。たしかにそのようなイメージの子も「頭がよい、かしこい」といえるかもしれませんが、私は異なった視点をもっています。

それは「その子の特性、性格、タイプに合った能力や適性を発揮できている状態の子」です。端的にいえば、「その子らしさ」が出ている状態と考えています。

私は人には誰にでも固有の能力や才能があると思っています。それが発揮されて伸びていくと、いわゆる「頭がよい」「かしこい」状態になります。なぜならその道を追求し、極まっていくからです。偏差値のように誰かと比べて高いか低いかではありません。単にその子のもっている“らしさ”が発揮されればいいのです。

すると、その子に気持ちのゆとりができ、自己肯定感が上がり、やらなければならないことも自主的に行動するようになります。結果として、いわゆる「勉強」もするようになっていき、学力は上がっていくのです。これが原理です。

しかし、学力を上げるために「勉強させること」から出発すると、原理から外れているため、子どもは抵抗し、逆転現象が起こることが少なくありません。その結果、親が何度もいったり、やらせたりすることで、日々疲弊していきます。日々の慌ただしい生活の中で、「じゃあ、どうすればいいの?」と思いますよね。

もちろん、声かけやしくみをつくることで、その子らしさを発揮できるようになる方法もありますが、それよりももっとシンプルにできる方法があります。それが、家庭内のレイアウトを変えるということです。ただし、親の都合で変えるのではなく、子どもの特性、性格、タイプに合わせたレイアウト、しかけをつくっていくことです。

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