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間取りを変えずに作る「自ら勉強する子に育つ家」 廊下に3段ラックを置き、ランドセル置き場に

東洋経済オンライン / 2024年8月1日 7時0分

自分の家との共通点や、相違点を見つけ、自分の家だったらどのような工夫ができるのかを考えるきっかけにしてみましょう。我が家に取り入れられることは参考にして、子どもが自分から勉強をしたくなる環境づくりを意識してみてください。子どものあまりの変わりように驚くと思います。

ランドセル置き場上のリストで自分から動く子どもたち

Aさんの間取りと工夫ポイントを紹介します。

〈Aさんのプロフィール〉
住居:マンション
子ども:小学3年生(9歳)の男の子/6歳の女の子/4歳の女の子
主な学習場所:リビング

3人のお子さんを育てるAさんは、マンションにお住まいで、ランドセル置き場に工夫が見られます。

3人のお子さんの荷物は、廊下に3段ラックを置き、そこをランドセル置き場にすることで帰宅後の片付けがスムーズにできるような対策をしています。

●3段ラックを設置し、ランドセル置き場に
●3段ラックの壁に
   ・時間割表
   ・持ち物一覧
   ・帰宅後、行うこと一覧を貼ってチェック
    →自分で準備して忘れ物がほぼゼロ!
●世界地図・日本地図、ひらかな・カタカナの表を貼っている
●学習場所となるダイニングテーブルには物を置かない
   ・子どもに言葉の意味を質問されたときに親が引く国語事典のみ
●ダイニングテーブルで勉強

■見える化で毎日のルーティンを定着させる

ランドセル置き場のすぐ上の壁には、やることや持ち物が一目で確認できるように、やることリストや持ち物チェックリストが貼ってあり、見える化がされています。やることがいつもわかるようになっているため、ルーティンとして定着しているようです。

学校から帰ってきた後にやる宿題や自宅のプリント学習、翌日の学校の準備などリストを見ながら自分で行える工夫があります。

【ランドセル置き場】

ランドセル置き場には、子どものめの高さに時間割と持ち物一覧があるので、1年生のときから自分で準備して、忘れ物もほぼなく登校

【やることリスト】

見える化、ルーティン化が大切

ランドセル置き場の上には帰宅後してほしいこと(風呂→ごはん→宿題→自宅のプリント学習など5分程度→明日の準備など)を貼り出し。やることリストを見ながら調子がいいときは自ら取り組めるように見える化してあり、廊下に貼ることで帰宅後の動線もスムーズ。それがルーティン化されていることも◯

■注目ポイント

「見える化」が上手にされていますね。

「見える化」は大人も子どもも必要なことです。これがされているかいないかで、行動に大きな差が生まれます。子どもに対して、口頭でやるべきことをいっているだけでは、毎日いい続けなくてはいけません。

しかし、Aさんのように「どこに何を置くか」「何をいつやるのか」が具体的に示されていると、子どもにとってはとてもわかりやすく淡々と自主的に行動することができます。そして何よりも大きなメリットは「『見える化』というしくみで何事もこなしていけると子ども自身が学べる」ことです。この型が今後の子どもの思考、行動の鋳型(いがた)として定着することでしょう。

すると自己肯定感を満たされ、未来に対する希望も生まれます。この希望から、自分のやりたいこと、好きなこと、得意なことを見つけることができるでしょう。

石田 勝紀:教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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