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「儲かっている企業が多い地域」東京が4位の衝撃 「売上高経常利益率ランキング」1位はどの県?

東洋経済オンライン / 2024年8月1日 7時0分

経常利益に焦点を当ててみることで、どの地域でどの企業が頑張っているのかがわかります(写真:years/PIXTA)

為替レートの大変動、株価の高騰、物価や賃金の動向など、「経済の潮目」が明らかに変わってきたのは誰もが感じているところでしょう。それが何を示しているか、それから何を読み取れるかで、ビジネスの発想・行動も大きく変わってきます。

ひとつの数字が表われてくるまでの背景を知り、読み取ることで、「いま」や「これから」の経済の姿が見えてきます。もちろん、「過去」を知ればより深く理解することができるでしょう。

長年にわたり、帝国データバンク情報統括部が蓄積してきたデータベースをもとにした新著『帝国データバンクの経済に強くなる「数字」の読み方』では、ビッグデータやAIなど「数字が万能の世の中」になればなるほど必要になってくる、アナログで読み解く力を紹介しています。本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。

儲かっている企業はどこだ?

今回のテーマは「儲かっている企業はどこだ?」。

【データで見る】日本のトップ10企業はどれだけ利益を上げているか

日本全国の企業を都道府県ごとに検証し、経常利益に焦点を当ててみることで、どの地域でどの企業が頑張っているのか、興味深い事実がみえてくることでしょう。

まず初めに、「経常利益」とは何か、簡単に説明しましょう。

経常利益とは、企業が目的とする本来の営業活動にともない直接発生する利益(営業利益)のほかに、本業以外で得られた利益や、有価証券の売却や金利などで得られた利益も含まれます。

言い換えれば、企業が日々の運営でどれだけ利益を上げているかを示す数字と捉えることができるでしょう。

さて、日本の企業で、経常利益が多いのはどこでしょうか。

下の図表は、2022年度(2022年4月期から2023年3月期)の決算書(単体)における経常利益が多い企業のランキングです(※外部配信先では画像を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

これをみると、最も多いのはトヨタ自動車の3兆5208億円で、頭ひとつ、いやふたつ抜いてトップとなっています。2位は三菱商事で1兆2992億円、3位は日本電信電話の1兆1316億円です。

経常利益が1兆円を超えている企業はこれら3社だけです。

4位以下の企業名をみても、よく知られた大企業がずらりと並んでいます。

ちなみに、トヨタ自動車の売上高37.2兆円(2022年度、連結、国際会計基準)は、海外の国の名目GDPと比べると、デンマーク(世界53位)に次ぎ、ハンガリーよりも大きな経済規模であることがわかります。

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