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映画公開から20年「下妻物語」若者達に与えた影響 ロリータなどさまざまなカルチャーが話題に

東洋経済オンライン / 2024年8月1日 10時0分

『下妻物語』(写真:時事)

2004年に公開された嶽本野ばら原作の『下妻物語』が公開から20周年を迎えた。

【写真】田んぼの背景に、ロリータファッションの深田恭子の姿が話題になったポスター

舞台となったのは茨城県下妻市。劇中にはイオンの前身であるジャスコが登場する。20周年に伴い、下妻市にあるイオンモールは、5月25、26日の2日間限定でジャスコの看板に様変わり。また渋谷・ホワイトシネクイントでは7月19日から、初のデジタル版でリバイバル上映されている。今年は『下妻物語』の話題が絶えないのだ。

公開から20年が経っても、なぜ『下妻物語』は多くの人々の心を惹きつけるのだろうか。今回はその人気の理由を探ってみた。

ロリータとヤンキーが強烈なインパクト残す

下妻物語は、深田恭子(竜ヶ崎桃子)と土屋アンナ(白百合イチゴ)がダブル主演。それぞれが、ロリータファッションとヤンキーファッションを身にまとっている。

ロリータとヤンキーファッションが強烈なインパクトを残した『下妻物語』だが、その魅力は主演俳優たちだけではない。

監督を務めたのは、中島哲也氏。中島監督の作品は、『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』『渇き。』と巧みな映像演出で、たくさんのファンがいる。『下妻物語』でも、冒頭からアニメーションを取り入れ、テンポの良さのある演出で、観客を最後まで飽きさせない。

そして、Tommy heavenly6の透明感ある歌声もこの作品を大いに引き立たせている。オープニングの『Roller coaster ride→』で疾走感が溢れるメロディーで観客を沸かせ、エンディングの『Hey my friend』でしっとりと作品の余韻を持たせている。

深田恭子と土屋アンナのほか、桃子の祖母役に故・樹木希林、イチゴの憧れるレディースの先輩役に小池栄子と、非常に豪華な顔ぶれだ。

ロリータファッションに憧れる若者

映画は現実世界でも、多くの若者に影響を与えた。

作中で桃子が身にまとう「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT(ベイビー・ザ・スターズ・シャイン・ブライト)」は、ロリータファッションを代表するブランドだ。

豪華なレースと贅沢なフリル、そして乙女心を具現化したようなデザインのベイビー・ザ・スターズ・シャイン・ブライトのロリータ服は、ロリータファッションを着ない若者をも引き付けた。

深田恭子が演じる桃子のロリータファッションが、違和感がないほどよく似合うというのも、若者を引き付けた理由の1つだが、桃子が田舎でも堂々と誇らしくロリータファッションを身にまとっている、その強さにも憧れを抱いた若者が多かった。

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