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映画公開から20年「下妻物語」若者達に与えた影響 ロリータなどさまざまなカルチャーが話題に

東洋経済オンライン / 2024年8月1日 10時0分

『下妻物語』が公開された2000年初期は、『KERA!』や『Zipper』や『CUTiE』といった、ストリート雑誌が元気な時代でもあり、 週末の原宿には個性溢れるファッションを身に着ける若者が集まった。

現在は原宿だけではなく、全国にさまざまなファッションが溢れ、多様なファッションが受け入れられつつある。しかし、当時はまだファッションの中心地は「東京」や「原宿」であり、他地域で目立つファッションをしていると奇異な眼差しを向けられることもあった。

『下妻物語』で描かれているロリータファッションの魅力は、居心地のよさを求めて、東京でロリータファッションを着るのではなく、茨城県の下妻で誇らしくロリータファッションを着ているところだろう。

そんな『下妻物語』のリーフレットでは、一本道の田んぼの背景に桃子がピンクのロリータファッションをまとっている。

桃子の芯の強さを表しているような一本道に広がる田舎の背景と、乙女の夢を具現化したような桃子との対比。

このインパクトのあるビジュアルからは、親近感や、勇気をもらうことができる。

ロリータファッションを楽しむ桃子と、ヤンキーのイチゴ。生き方や価値観が違うこの2人が友情を育んでいくというのも、本作の見どころであるが、先述した服装のほかにも、ところどころに時代を感じる場面があるのも面白い。

自分を貫く姿が今を生きる若者にも響く

桃子がブランドの偽物を売るときに使用したオレンジの「iBook」のパソコンや、ガラケー。2人が出会うきっかけとなった投稿雑誌。

今の時代ならフリマアプリで済ませてしまいそうだが、2人は投稿雑誌をきっかけに直接会って、交流するようになった。

また、彼女たちのファッションも「個性的」という枠を超えて、現在ではアイコンとして憧れる若者も多い。

『下妻物語』の作品名を聞くと、今でも話題になるのは、当時、桃子とイチゴの強さに憧れた若者たちと同じように、自分を貫くその姿が令和の若者の心にも響くからだろう。

リアルタイムで観た世代を超えて、令和でも若者を魅了する『下妻物語』。まだ観たことがない人は、ぜひこの機会に観てほしい。

2000年代のエネルギッシュでカラフルな時代と「憧れ」が詰まった宝箱のような映画にきっと心が動かされるはずだ。

Tajimax:ライター・コレクター

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