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相次ぐ40℃超え「この暑さ、いつまで続くのか?」 「過去最も暑い夏になるかもしれない」理由とは

東洋経済オンライン / 2024年8月2日 17時15分

今年の猛暑はいつまで続くのか。気象予報士が解説します(写真:スムース/PIXTA)

昨年の夏は、統計史上最も気温が高くなりましたが、今年は、それを上回る暑さになるおそれがあります。

【図で見る1か月予報】気象庁は8月のこれからの気温はどうみている?

この暑さ、いつまで続くのでしょうか。気温が高くなるメカニズムとともに解説します。

日本最高記録に迫る暑さ

7月29日、佐野(栃木県)で最高気温41.0℃を観測しました。

日本の歴代最も高い気温は、2018年に熊谷(埼玉県)、2020年に浜松(静岡県)で観測された41.1℃です。あと0.1℃高ければ、歴代1位タイでした。

この日は、館林(群馬県)と天竜(静岡県)で40.2℃、伊勢崎(群馬県)40.1℃、熊谷(埼玉県)と古河(茨城県)では40.0℃まで上がっています。全国6地点で40度以上になったのです。

東京は37.3℃で、今年最も高い気温でした。

7月29日は、日本の南にある太平洋高気圧の勢力が強く、上空に暖気が流れ込み、各地で気温が高くなりました。

特に関東で気温が上がったのには、もう1つ理由があります。それは、フェーン現象です。風は等圧線(図の白線)に沿って吹くので、この日は北西風でした。関東は、北西風のときにフェーン現象が発生します。

フェーン現象とは、山を越えた暑い風が吹き下ろし、風下側で気温が上がることです。山との位置関係によって、どの風向きでフェーン現象になるかは異なります。

例えば、今年7月7日は静岡で最高気温40.0℃になりましたが、静岡は西風のときに暑くなります。

今年の暑さは長く続く?

今年は7月上旬から猛烈な暑さに見舞われ、日本は1898年の統計開始以来、7月としては最も気温が高くなりました。記録的な暑さとなった昨年7月は平年より1.91℃高かったですが、今年7月は平年より2.16℃高く、昨年を超えたのです。

そして、この先も暑さが続きそうなので、フェーン現象が重なれば、最高気温40度以上が観測されてもおかしくありません。

気象庁の1か月予報では、9月2日にかけて全国的に平年より気温が高い予想です。

9月、10月の気温の予報は?

特に、8月16日頃までは、平年よりかなり高くなるおそれがあります。
さらに、残暑も厳しくなりそうです。

9月の気温は北海道から沖縄まで赤色、全国的に平年より高いでしょう。

10月になると、北海道は平年並みか高い見込みですが、東北から沖縄では高いと予想されています。

秋にかけてラニーニャ現象が発生する可能性が高いです。

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