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「ベンツ」ベースのキャンピングカー導入の真相 日本初上陸となるドイツ「ウェンズバーグ」

東洋経済オンライン / 2024年8月3日 9時30分

さらにシートの素材には、汚れに強く、掃除も簡単なファブリックを使用。小さな子どものいるファミリー層でも、気兼ねなく使うことが可能だ。また、停車時にエンジンを始動しなくても家電製品などを使えるサブバッテリーも装備。標準装備のバッテリーは、鉛タイプの100Ah×1個だが、オプションで150Ah×2個のリチウムイオンバッテリーも用意。キッチン横にある大容量142Lの冷蔵庫など、さまざまな家電製品を使うことができる。

ほかにも、このモデルには、車体右側の中央部に95Lもの清水タンクを備える。ハイエースをベースにした一般的なキャンピングカーの場合、清水タンクは50L程度。より大容量のタンクを持つことで、旅先でも調理やシャワーなどで、心置きなく水を使うことができるのも魅力だという。

2000万円を切る価格設定

なお、このモデルの車両本体価格(税込み)は、展示車両の場合で1730万円(諸費用別)。今回取材時には、他メーカーの欧州製キャンピングカーも展示されていたが、例えば、イタリアのライカ(LAIKA)製「クレオL5009(KREOS L5009)」が展示車の車両本体価格(税込み)で3454万円。フィアットの商用バン「デュカト」をベースとし、全長7890mmとより巨大なクラスAモーターホームと呼ばれるモデルだ。ホワイトレザーのシートなどを使った内装はかなり豪華で、プルダウン式ベッドが電動で昇降できるなど、より使い勝手のいい装備も持つ(乗車定員4名、就寝人数4~5名)。

ケアコンパクト スイートMB640MEGは、このライカのような、よりラグジュアリーな最上級モデルと比べると、装備などはやや劣る感もある。だが、メルセデス・ベンツ車がベースのキャンピングカーは、滑らかな走りなどに定評がある。それに、なんといっても、あの「ベンツ」マークが付いているのはステータスだ。それでいて、2000万円を切る価格。もちろん、ハイエースなどをベースとした国産モデルなどと比べると、それなりに価格が高いことは確かなので、販売台数は限られるだろう。

だが、キャンピングカー市場は、需要の伸びにより、多様な嗜好のユーザーが参入している。そのため、例えば、ハイエース系モデルからステップアップする最初の車種としてなど、本格的キャンピングカーのエントリーモデルとして一定のニーズはありそうだ。

依然として活況なキャンピングカー市場。その中で、とくに海外の高級ブランド製モデルは多くのユーザーにとって憧れであるだけに、新規参入の当モデルが、市場にどのようなインパクトを与えるのか今後注目だ。

平塚 直樹:ライター&エディター

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