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225人に取材した彼が知った「人生の転機」の法則 平凡な毎日を揺るがす「破壊的要因」との関係

東洋経済オンライン / 2024年8月3日 18時0分

循環する人生が線形人生に取って代わられたように、線形人生もまた非線形人生に置き換わりつつある(写真:bee/PIXTA)

仕事・家族・健康を失う、転職する、人間関係を変える……など、人生には予測不能な試練や岐路が必ず訪れる。

ニューヨークタイムズのベストセラー著者・ファイラー氏自身、病気、金銭的な不遇、父親の自殺騒動など多くの困難に直面。そこで全米50州を3年かけて横断し、225人に人生の転機、混乱、再出発までの道筋についてインタビューを行った。

そのリアルなライフストーリーから見えた「共通点」や、「岐路に立ったとき、どうすべきか」について、同氏著書の抄訳版『人生の岐路に立ったとき、あなたが大切にすべきこと』から、一部を抜粋・編集してお届けする。

「線形の人生」と「非線形の人生」

これまで科学が飛躍的進歩を遂げる場面では、いったんある観察者が世界のなかのひとつの現象、例えば非線形の存在を特定すると、残りの人たちも、自分の生活を通じてそれを認識するようになった。

たしかにその片鱗は見られる。私が交わした会話のなかでは、誰もが自らの人生を流動的、気まぐれ、変化しやすい、順応性があるなどと表現した。しかしどういうわけか、この可変性を捉えた統一表現は見つからなかった。

だが、それを確立するときが来た。私たちの世界が非線形である以上、私たちは自らの人生もまた非線形であると認識すべきなのだ。循環する人生が線形人生に取って代わられたように、線形人生もまた非線形人生に置き換わりつつある。

非線形性は、大きな混乱や不確実性に抗うのではなく、それらを受容すべきことを示唆している。そうした不可解な道をたどるかのような人生を送っているのは、なにもあなただけではない。誰もがそうなのだ。

さらに言えば非線形は、なぜ私たち全員が、どうすればいいのかわからず常に不安を感じるのか、その理由を説明するのに役立つだろう。

自分の人生は一連の予測可能な確固たる人生の章に従って展開されると期待するよう訓練されているため、そうした章が速度を上げながら、事あるごとに順序もばらばらで、しばしば積み重なるようにしてやって来ると、私たちは大いに混乱する。

しかし現実は、私たちはみな地平線の上に浮かぶ雲であり、コーヒーに溶けていくクリームの渦であり、ギザギザな形に煌めく稲妻なのだ。とはいえ、私たちは決して異常なわけではない。なぜなら、他の物事も私たちと同じだからだ。

「非線形の人生」と破壊的要因

この現実を認めることは、私たちの人生の物語に、本来そこにはないはずの秩序を何世紀にもわたって押しつけてきた従来の考え方に対する非難につながると同時に、一見でたらめに見える日常生活のなかに、私たちの想像をはるかに超えたスリリングなパターンを見出すきっかけにもなるだろう。

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