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ワークマン女子、「男子向け」ガチ強化の大改革 ユニクロと大勝負、店名は「ファミリー」へ?

東洋経済オンライン / 2024年8月3日 8時0分

今後はアウトドアよりも購入頻度が高いカジュアルを増やしていく方針だ(写真:ワークマン)

アウトドアから大人カジュアルへ――。作業服チェーンのワークマンは今年の秋冬から「#ワークマン女子」(女子店)で男子向けの専用商品を新たに販売する。

【図表で見る】品ぞろえ、客層など、「ワークマン」と「ワークマン女子」ってどう違う?

これまで主流だったレインウェアなど、アウトドアの商品からシャツやスラックスといった大人カジュアルのラインナップを増やす。1年後にはメンズ売り場の半分までカジュアル服を広げる。

一般の女性客をターゲットにした女子店は今年で4年が経過し、全国で54店(2024年6月末時点)展開している。同社の成長軸だったが、コロナ禍後はアウトドアブームも落ち着き、既存店の業績は伸び悩んでいる。「大人カジュアル」で活路を切り開けるか。

大人カジュアルのメンズ服を開発

現在、女子店の店頭にもメンズ商品は並んでいる。しかし、女子店専用の商品ではなく、既存業態の「ワークマン」や「ワークマンプラス」向けに開発した商品を販売してきた。

これらは登山や釣りといったアウトドアやスポーツシーンで着用する「アクティブウェア」と呼ばれる商品群で、オレンジや青など、派手な色を用いた商品も多い。

今後、女子店に導入する専用商品はこれまでと一線を画すものだ。ジャケットとスラックスのセットアップのほか、シャツやニットを投入。ベージュやネイビーなど落ち着いたトーンで、ほかの服とのコーディネートのしやすさも意識する。こうした商品を「大人カジュアル」と定義している。

とくに、パンツは同社が注力するアイテムの一つ。これまでもスラックスやテーパードパンツなど、すっきりとしたデザインのパンツも展開してきた。

作業服のパンツなども得意で、カーゴパンツは細めの商品も含め100種類以上をそろえる。パンツは今年の秋冬に数パターンを投入し、2025年の春夏でも13~14種類と、投入する商品数も増やしていく計画だ。

加えて、強みである低価格戦略も重視。「ユニクロ」などの大手で4000円近い商品を1500円で販売する考えだ。服の機能性もわかりやすく伝える。撥水性を示す耐雨度や防寒度、ストレッチ度などの機能を格付けし、「防寒度グレード3」など数字で表示する。

女子店の売り場の構成も検討中だ。正面から見て左側は女性の大人カジュアル、中心にキッズ、右側でメンズの専用商品を1列目、後列にアクティブウェアを配置するなど、カジュアル重視の構成にする。

ユニクロと勝負できるようになった

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