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「10秒」待って子どもに声をかけたら変わること 子育てに取り入れたい「モンテッソーリ教育」

東洋経済オンライン / 2024年8月4日 18時0分

子どもは自分が「やりたい」と思っていることなら、集中して取り組みます(写真:Blue flash/PIXTA)

将棋の藤井聡太さんが幼少期に受けていたことでも知られる「モンテッソーリ教育」は20世紀初め、イタリアの精神科医マリア・モンテッソーリさんが始めた教育法です。

マリアさんは子どもたちを注意深く観察するうちに、「子どもは自分が選んでやりたいことをしているとき、集中する」と発見しました。「集中」はモンテッソーリ教育のポイントの一つとなっています。

子どもに「集中して◯◯してほしい」と考える保護者は多くても、なかなか思い通りにいかないもの。そこで本記事では、モンテッソーリ・ホームレッスン代表の菅原陵子さんの著書『世界一やさしい おうちゆるモンテッソーリ』より一部を抜粋・再編集し、日々の子育てに役立つヒントをご紹介します。

ちょっとやってはすぐ別なことをする

「ちょっとやって、すぐほかのことに⽬移りしているように⾒える」子どもには、必ず理由があります。

【イラストを見る】「おふろに入りなさい!」遊んでいる子どもにいきなり声かけする親は多い

おもな理由は、次の4つです。

1:興味があるものを探している状態

2:もののしくみが知りたい子

3:家庭の⽣活リズムがあわただしい

4:やろうとしていることのレベルが、その子に合っていない

1は、まだ興味のあるものに出会えていないだけ。これから⾒つけていく楽しみがあります。

たとえば、成⻑していく中で、それまでに見たり聞いたりしたものがその子の中に貯まっていきます。するとそのなにかが特定の興味に結びつき、グッと引き込まれていったりします。

この場合、親が子どもに興味がありそうなものを選択肢として提供するのはいいのですが、あくまでも⼦どもの時間とスペースを⼤事にしながらのんびりかまえているようにしてください。

2の場合は、基本的に「じっくり活動する」という姿は⾒えないことが多いです。もののしくみがわかったとたんにやめることも多いので、気持ちにムラがあるように見えるかもしれませんが、⼦どもの中ではきちんと目的が達成されています。

"忙しすぎ"て集中しづらい環境になることも

⼤⼈がサポートできるのは、3と4の場合。

「座っていられないために落ち着きがない」感じを受けるお子さんに多いのが3のタイプ。

この場合はお子さんだけの問題ではなく、親が「あれもこれもしなくちゃ」と思っているご家庭によく見られます。つまり、家での生活が忙しすぎるのです。

「時間通りに〇〇しなくちゃ」とか「〇〇するなら△△」からとか、「そのついでに〇△と◇〇も」など、ものごとを効率化しようとするご家庭が多いのも特徴の一つです。

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