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「10秒」待って子どもに声をかけたら変わること 子育てに取り入れたい「モンテッソーリ教育」

東洋経済オンライン / 2024年8月4日 18時0分

そんな忙しい生活では、⼦どもはやりたいことの時間を十分に持てなかったり、細切れ時間での活動になってしまう=集中が切られてしまうことになり、集中しづらくなります。

また、やることを詰め込まれてしまうと、進捗や時間を親に管理されるので、子どもは常に受け身になり、親のタイムスケジュールに合わせるために緊張をしいられます。そして、自分の中で集中できる習慣が育ちにくくなります。

こういう場合は、大人が「すべき」ことやルールを減らすのがカギ。生活の優先順位を決めて、順位が低いものを思い切って手放してみます。そうすることで大人にも余裕が生まれ、子どもも変わっていきます。

スモールステップを心がけて

4の場合は、⼦どもが興味を持ってやってみよう、と思うレベルの難易度になっていないことがあります。

⼦どもは、親が思っている以上にプライドが⾼い人です。⾃分ができないことも、簡単すぎることもすぐ⾒抜き、積極的に取り組もうとしません。

「ちょっとやってみてすぐやめる」というときは、簡単なものから複雑なものへ「スモールステップ」していくようにすると、いい方向に変わっていきます。

いかがですか? 子どもになにかしてあげられると思ったのに、「大人が、大人が」と、大人側が変わることを求められてがっかりされた方もいらっしゃるかもしれませんね。たしかに、いきなりガラッと変わることはムズカシイと思います。

でも、以下にご紹介する「10秒ワーク」ならすぐにできます。思いついたときにちょっと10秒待ってみる。そこから子どもをじっくり観察してみることをやっていくうちに、ある日「ふわっ」と変わります。

子どもだけでなく、大人も「スモールステップ」です。それだけで、子どもの敏感期と集中する姿がわかってくるので、ぜひしてみてほしいと思います。

10秒ワークにチャレンジしてみよう!

「子どもに声をかける前に10秒間待ってから声をかける」にチャレンジしてみましょう。少なくとも、1日1回以上2週間くらい続けると、効果を実感します。

たとえば、ご飯の支度が終わって遊んでいる子どもに声をかけるときなど、自分の用事が終わって、さあ次は!みたいな時がおすすめタイミングです。

多くの場合、子どもの姿を見るよりも先に声を出していると思います。あるいは、子どもがなにかをしているとき、思わず「こうしたら」と言いそうになるときも、このワークをするタイミングです。

声をかけずに待っている10秒の間は「子どもがなにをしているのか」を見ます。その間は、こちらから手を出したり話しかけたりはしません。

そして、見ている間に自分がなにか思ったり感じたりすることがあれば、「私がなにを思っているのか」「なにを感じているのか」もそのまま感じます。

また、10秒の間にもし、「あっ!」と思うようなことがあっても声をかけず、必要があれば必要なことをします。「必要がある」というのは、たとえば水をこぼしそうになった時などにコップをおさえるなどです。

この時も声はかけません。また、このようにコップをおさえるなど緊急の対応をして子どもから反応があった場合、ただ微笑み返すなど、言葉に頼らずにコミュニケーションします。

菅原 陵子 :モンテッソーリ・ホームレッスン代表

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