合気道の技で実感、身体能力を上げる心の使い方 強い力は不要、コツをつかめば誰でもできる
東洋経済オンライン / 2024年8月5日 17時0分
緊張や不安、喜怒哀楽に振り回される日々はもう終わり。人間関係、周囲の雑音などの環境に左右されない。「自分基準」の“絶対的”な生き方へ――。
「人生終ったかも……」防衛大入学直後に心が折れかけた「のちの陸将」は、どうやって自分のメンタルを鍛えたのか? 2016年熊本地震の災害派遣を指揮した元陸将、小川清史さんが教える一生使える心のトレーニング法『どんな逆境でも、最高のパフォーマンスを発揮する 心を「道具化」する技術』から、一部抜粋してご紹介します。
うまくできれば無駄のない洗練された動きに
心を使わずに体だけで無意識に動き出すと、余計な動きがあちこちに出てきます。一方、心の中で先にイメージによって体を動かしておけば、そこに実際に体を一致させるだけなので、余計な動きがなくなり、より洗練された動きになりやすくなります。
要は、うまくできるようになると、動きにブレがなくなるというわけです。
これは不思議な話でも何でもなく、実は武道や格闘技などでも一般的に使われている技術です。
実際に体を動かすよりも先に心によって体を動かしておく(次の動作をあらかじめイメージする)と、無駄な動きがなくなるぶん、動き出しがスムーズになります。武道や格闘技の世界でいうところの「起こり(予備動作)」がなくなるのです。
例えば、パンチを打つ場合でも、体から動いてしまう「起こり」のあるパンチは、どれだけ早くても、予備動作の段階で相手に事前に察知されてよけられやすくなります。
一方、心を先に動かす「起こり」のないパンチは、スピード自体はそれほど速くなくても、事前に察知されにくいため相手の反応が遅れ、当たりやすくなるのです。
武道や格闘技を経験されていない方からすると不思議な話かもしれませんが、実はそれほど特別なものではありません。プロの選手なら、この技術に関する知識がなくても、日々のトレーニングによって習得し、自然にやっていることだと思います。
実際、プロボクサーの試合などを見ていると、実際にパンチを打たなくてもイメージで激しく攻防しているように見えるのではないでしょうか。
特に、フェイントを仕掛ける際には、実際にパンチを打ち出す感覚で心と体を使い、相手側のミスを誘っています(「フェイントをかけてやる」という意識だけでは、相手がうまく引っ掛かってくれないと聞いたことがあります)。
もっとも、読者のみなさんの目的・目標は、武道や格闘技の「達人」になることではないので、別に日常の1つひとつの動作の「起こり」をなくすほどうまくできる必要はありません。普段の動作との身体感覚の違いを感じてもらうだけで十分です。
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