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合気道の技で実感、身体能力を上げる心の使い方 強い力は不要、コツをつかめば誰でもできる

東洋経済オンライン / 2024年8月5日 17時0分

次に行おうとしている「自分の体の動き」を、心で意識している時と意識していない時の身体感覚の違いを感じとることにより、心で体をコントロールする感覚をつかみやすくなります。うまくできるかどうかは気にせず、気軽に取り組んでみてください。

「氣の合氣道」の「折れない腕」

ところで、「普段の動作との身体感覚の違いを感じてほしい」とは言ったものの、その違いはとても微妙なものなので、それこそ武道や格闘技の経験をそれなりに積んだ方でなければ、なかなか感じとるのは難しいかもしれません。

そこで、試していただきたいのが、「氣の合氣道」の世界では有名な「折れない腕」です。1人でできないのが難点ですが、こちらのほうが一般の方(武道・格闘技未経験者)でも、心と体の関係をより体感しやすいと思います。

やり方は次の通りです。

まず、腕を肩の高さにまっすぐ上げて、他の人に肘のところから腕を曲げてもらってみてください。この時、腕を曲げられないように一生懸命腕に力を入れて曲げようとする相手の力に対して抵抗します。力いっぱい握りこぶしを作ってもかまいません。

この状態だと、腕を曲げようとしてくる相手の力が強ければ、抵抗するのがかなりしんどいはずです。この感覚をしっかりと体で覚えてください。

次は、できるだけリラックスした状態で同じように腕を前にまっすぐ出します。腕を伸ばすためだけの力を残し、その他の余計な力は完全に抜きましょう。

この時、まず腕を前に出している様子を心でイメージしてから、実際にそのように腕を前に出してください。

その腕を、前回と同様、他の人に肘のところから曲げてもらいます。ただし、今回は腕に力を入れて耐えようとせず、掌は握らないように開いて、指先にも力を入れない(指をピンと張りきらない)ようにしてください。

相手につかまれている部位や相手の力を意識せず、「自分はただまっすぐ腕を伸ばしたいだけなんだ」という気持ちで腕を伸ばします。指先から矢印がまっすぐ飛び出して、遠くを目指して直進している様子をイメージすると良いでしょう。

リラックスするほど強い力を発揮できる

いかがでしょうか。うまくできれば相手の力がほとんど気にならず、相手が腕を曲げられない状態になると思います。

いろいろな方で試してみたところ、力いっぱい相手に抵抗している状態だと腕だけで相手の圧力を受けて負けてしまう(折り曲げられてしまう)けれど、「折れない腕」の状態だと、腕に加えられた圧力が体全体に逃げていく感覚があるとおっしゃる方もいました。

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