「侵入犯罪が増加」留守宅を守る5つのポイント 防犯性の高いマンション・高層階も油断は大敵
東洋経済オンライン / 2024年8月5日 12時0分
旅行や帰省などで長期間、自宅を不在にする人も多い夏は、空き巣などの侵入窃盗が増加する。また留守中でなくても、侵入した犯人が住民を脅し、金品を奪う「強盗」被害も続出している。
【画像でチェック】共同住宅の低層階と高層階、どちらが侵入窃盗が多く発生している?
警察庁によると、令和5年における住宅を狙った侵入窃盗の認知件数は1万7469件で、前年比11.3%増加した。
そのような中、安全な暮らしを支える「セキュリティ面」に魅力を感じ、マンションを選んだ方も多いはずだ。
防犯カメラや防犯センサー、防犯性の高い鍵などのほか、非接触キーや生体認証などを使ったオートロック、エレベーターセキュリティ(行先階制御)といった新しい設備を導入し、セキュリティ対策に力を入れているマンションは多い。
加えて警備員や管理人、コンシェルジュなどが常駐する場合は、「人の目」も防犯性に一役買っている。
高層階でも侵入被害のリスク
しかし残念ながら、100%安全なマンションは存在しない。
たとえば3階以下の低層階の住戸はバルコニーやテラスから侵入しやすく、犯人が「逃げやすい」ため、4階以上の高層階に比べて被害を受けやすい。警察庁のデータによれば、低層階の侵入窃盗被害は高層階の約2倍になるという。では高層階の場合はどうなのか。
高層階では屋上や非常階段、電柱などからの侵入被害が目立つ。それも窓や玄関からの侵入が多いのが特徴で、強盗に関しては高層階も低層階と大差ない被害が報告されている。
宅配業者を装ったり、窓ガラスを割ったりするなど悪質なケースもあるが、侵入経路の多くは住民が窓や玄関の施錠を怠った無締り(無施錠)によるもの。ゴミ捨てなどわずか5分程度の無施錠でも空き巣などの被害が発生しているのだ。
マンション全体の防犯性がいくら高くても、玄関や窓の施錠をおろそかにして被害に遭ってしまっては、元も子もない。さらにマンションの場合、大規模修繕工事などで足場が組まれることがある。足場が侵入経路となり、部屋に忍び込まれる事案も発生しているのでより注意が必要となる。
「留守」を感じさせない「5つの工夫」
侵入窃盗を計画する者たちは、綿密な計画のもと、つぶさに侵入先を観察している。だからこそ「留守」だと悟られないようにすること、「防犯」に気を配っていることをアピールすることが大きな意味を持ってくる。
防犯性に長けたマンションであっても、長期不在にする際には次のような配慮のもと、不在を感じさせない5つの工夫を行うことをおすすめしたい。
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