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「読書習慣が自然と身につく」本棚のつくり方 「図鑑・歴史シリーズ」全巻揃える必要はない

東洋経済オンライン / 2024年8月6日 9時0分

頭のよい子の本棚とは?(写真:PhotoAC)

親が子どもに本を読んでほしいと思って買い揃えた図鑑や歴史の漫画シリーズに、ほこりがかぶっていた、なんてことありませんか?

整然と並んでいて、大人目線で美しい本棚。これはよくある大人の勘違いです。では、頭のよい子の本棚にはどんな工夫があるのでしょう。教育専門家の石田勝紀氏の著書『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』より、一部抜粋、再構成してお届けします。

これからも紙の本は勉強の必需品

子どものために本棚を用意したほうがよいか、どんな本を揃えたほうがよいかということも、よく寄せられる相談のひとつです。

【イラスト】子どもの本棚を整理するときのポイント

最近は、電子辞書も電子書籍もあり、スマートフォンやタブレットで情報を得ることができるようになってきたことも、本棚問題のお悩みの要因になっているかもしれません。

結論からいうと、勉強をするなら、ぜひ紙の本と本棚を用意してあげてください。

電子書籍が流通して何年も経ち、漫画や雑誌の需要は、電子書籍のほうが高くなったといわれています。ところが、それ以外の絵本や参考書などはいまだに紙の本の需要があります。

紙の本が3Dだとすると、電子書籍は2Dです。3Dのほうが、立体感でインパクトがあって、好まれやすいのでしょう。

もちろん、それでも、子どもの個性によって違いはあります。なかには2Dのほうがやる気の出る子もいるので、その子の好みを確認してください。

どんなことであっても、大人の思い込みで、「これがいいといわれているから、こうしなさい!」と押しつけないようにしたいものです。

■本棚は大人が整理整頓する

勉強用に本棚をつくるのであれば、図書館のような分類を目指すことが大切です。国語・算数・理科・社会と教科がぐちゃぐちゃになっていると、いざ本を読みたいときに、探すことが面倒になってしまいます。これも、勉強のやる気を下げてしまう原因になるのです。

おとうさんおかあさんが司書になったつもりで、子どもの本棚を整理してあげましょう。

【本棚を整理するときのポイント】
・同じ分類のものは、そばに並べる
・よく使う本は、取りやすい位置に置く
・漫画などは、あまり目につかず、取り出すのが少し面倒な奥のほうに置く

大人もキッチンの収納をするとき、使いやすいものをいつも手に取れるところに置き、めったに使わないものは少し取り出しにくいところに入れておくなどして、自然と整理整頓をしているはずです。

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