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「猛暑日ゼロ」の勝浦、7月下旬に訪れた正直な感想 東京駅から1時間半、8月最高気温の平年値は29.0度

東洋経済オンライン / 2024年8月7日 10時0分

高級魚がもりだくさんの海鮮丼

漁港の魚屋が吟味した、鮮度のいい魚の切り身が盛り付けられた海鮮丼を注文した。タイ、カツオ、マグロ、ホタテ、甘えび、そして名産のキンメダイ、高級魚のシマアジなど10種類ほどの切り身はどれも抜群にうまい。上品な甘みやうまみが口の中に広がっていく。これで税込み2000円はリーズナブルだ。

食後は再び朝市の通りを抜けて漁港方面に向かう。道路沿いの川には小魚や中ぶりの魚が群れをなしている。漁港の関係者に聞くと「ボラが多いよね」とのことだった。

近くの市営駐車場は都内や県外からの車が多く停まっている。マイカーで海水浴、ビーチ遊びに来た観光客なのだろう。

市の観光協会の施設「KAPPYビジターセンター」に寄って、電動自転車を借りる。サイクリングのパンフレットには「さと海ロングコース」「さと山ロングコース」などいくつかのおすすめコースが紹介されている。海沿いの道を進み「かつうら海中公園」を目指すことにした。

潮風に吹かれ、きらきらと光る海を眺めながらペダルを漕いでいく。電動だから体への負荷も少ない。ビーチでは若者や家族連れがボディボードなど思い思いのアクティビティを楽しんでいる。

途中に入り江みたいになっているところがあった。途中に海の中に珍しい岩が見えた。海蝕と風化によってできた天然の洞、別名「めがね岩」だ。波静かな湾内に静かにたたずんでいる。ここには大漁の神、稲荷神が古くから祀られているという。

温度計を見ると、目を疑う25度

ひんやりとしたトンネルをいくつか通り抜けると目的地の海中公園に到着。海上の橋を歩いて渡り、海中展望台に向かう。入り口近くの温度計を見て目を疑った。赤い目盛りがさしているのは25度前後。海上にあるだけに風の影響でここまで気温が下がるのか。

一帯はリアス式海岸の自然美が広がる景勝地だ。高さ24.4メートル、水深8メートルの海中展望台の内部に入る。螺旋階段を下り、最下部まで行くとそこは潜水艦の世界だ。楕円形の窓越しに悠々と泳ぎまわる大小さまざまな魚を観察することができる。魚影は濃い。家族連れでやってきた子どもたちが食い入るように見入っている。きっといつまでも記憶に残る1日になったことだろう。

帰路はやってきた道をゆっくり戻り、漁港から先の八幡岬公園まで足を延ばしてみた。高台にユリのような花が咲き、海中には白い鳥居が見える。夕日を望むには最高のスポットだろう。

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