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「保守派の星」高市早苗氏の苦しい総裁選戦略 "安倍政治継承"をアピールも、限られる議員支持

東洋経済オンライン / 2024年8月8日 9時30分

そもそも、管理委メンバーは、中立性の観点から総裁選候補者の推薦人になれないが、11人の中には、前回2021年総裁選で高市氏の推薦人だった黄川田仁志氏と、片山さつき氏が選ばれたため、党内保守派や一部メディアから「高市氏の『出馬封じ』の人選」との指摘も出ている。「ただでさえ限られる高市氏支持議員が2人も減ったら、推薦人確保はさらに困難になる」(高市氏周辺)からだ。

そうした状況を見透かしたかのように、ここにきて「岸田首相は党や内閣の人事も含め、総裁選までは何もしないで現体制のまま再選出馬を宣言する」(側近)との見方が広がる。その場合、ポスト岸田の有力候補の石破氏や高市氏は「推薦人確保という壁にぶち当たる」(自民長老)ことは間違いない。

しかも、岸田首相が土壇場で再選出馬を断念すれば、茂木幹事長をはじめ立候補者が相次ぐのは確実だ。その場合「議員票と地方票の両方に不安を抱える高市氏は、決選投票に残ることも困難」(同)とみられており、永田町では「高市首相への道筋はまったく見えてこないのが現状」(政治ジャーナリスト)との見方が支配的だ。

泉 宏:政治ジャーナリスト

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