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ソニー"大当たり"したカメラ「VLOGCAM」の正体 VLOGに特化したミラーレス「ZV-E10」新製品登場

東洋経済オンライン / 2024年8月9日 12時0分

テキスト+写真で日常の記録や考えを公開する「BLOG」に対して、それを動画で行うものを指す。つまるところ日常的な出来事を気軽に動画で発信するコンテンツと思えばいい。YouTube、TikTok、インスタグラムでもよく見られる。

そのルーツがどこにあるのかは定義によるが、VLOGという言葉が最初に使われたのは2002年だとされている。意外に古い。

ただそれが一般的になり、日本でも知られるようになってきたのは、2018〜2019年頃かと思う。2019年6月の時点でVLOGの認知率が30%を超えており、若年層ほど認知度が高いという調査結果(ジャストシステムによる)もある。

その段階でソニーが「VLOGCAM」を開発していたというのは先見の明といっていい。

2020年にコンパクト型のZV-1、2021年にレンズ交換式(ミラーレス一眼)のZV-E10と立て続けに発売したタイミングが、コロナ禍で外出が控えられ、室内から気軽に映像を配信できるVLOGが人気を博する時期と重なったのも認知度を互いに高め合ったといえよう。

日常の出来事やペットや料理、趣味などを気軽に配信できるVLOGははじめるためのハードルが低く、カメラや映像の用語やノウハウがなくても使えるVLOGCAMがそのニーズにマッチしたのだ。

新製品「ZV-E10 II」の特徴は?

そして7月11日、ZV-E10の後継機、ZV-E10 IIが発表されたのである。

実売価格はズームレンズキットで16万3900円(税込、ソニーストア)。円安などの影響で前モデルよりは価格が上がってしまったが、比較的抑えられている。

このカメラには初代から続くVLOGCAMならではの特徴が受け継がれており、なおかつ時代のトレンドに合わせた新機能も搭載されている。

一番の特徴はカメラの知識がなくても使えることだ。

たとえば撮影モードダイヤルがない。あるのは動画・S&Q(スロー&クイック。スローモーションなどを撮りたいときに使う)・静止画の3段切換スイッチのみである。これはわかりやすい。撮影モードを自分で変更したい人はメニューから行うのだ。

商品レビュー用設定はVLOGCAMならではのもの。

最近のカメラは標準設定で人物の瞳にフォーカスを合わせにいく。でも手に持った商品をカメラの前に突きだして説明するときは、顔ではなく商品にピントが合ってくれないと困る。そのための設定だ。

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