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創業10年で「味が完成」赤坂博多ラーメン店の格闘 マズいと言われてたのに…独学重ね"極上の一杯"に

東洋経済オンライン / 2024年8月9日 9時30分

かく言う筆者も今年、初めて同店を訪れたのだが、その美味しさに度肝を抜かれることとなった。以下、筆者のブログからの抜粋である。

スープは呼び戻しと取り切りのハイブリッドで調整しながら作るガチ炊きド豚骨。豚と水のみで仕上げていて、程よい熟成臭もあり、表面には泡もある。とんでもない悶絶の旨さ! 一口でその本気度が伝わる旨さで、これぞ博多豚骨の極みという一杯。

替玉が1玉無料なので、かためでお願いしてみる。デフォが割としっかり茹でてあったのでかためでもちょうどいい感じ。ニンニクへずり、辛モヤシ、紅生姜、辛子高菜で味変。これも美味しい!

いやぁー、旨い! アクセスも良いしこれは最高だ。

その興奮が、読者にも伝わるのではないか。

宣伝皆無なのに…有名店の店主が続々と来店!

馬場さんの飽くなき豚骨スープの研究が実を結び、有名ラーメン店主の来店も、だんだんと増えてきた。

今年になってからは、有名店「ラーメン 健太」の横尾店主が来店したほか、「博多ダイナー琉」の森田店主がその味を大絶賛。馬場さんがラーメンをリニューアルしたとは一言も言っていないのに、勝手に噂が広まっていったのだ。

ここからようやく他店のラーメン店主との交流が始まった。

「今年の3月ぐらいでようやく納得できるものができたという感覚です。ただ、豚骨はブレが大きいのでいい日もあれば悪い日もある。永遠の旅ですね」(馬場さん)

毎日、「豚骨」のことを考え続けた日々だった

馬場さんが「和」を継いだときはまだ完全な素人だったが、それでも改良の余地があると思ったことが凄い。悔しさをバネにしながら、やっているうちにどんどん豚骨が好きになっていった。お店の行き帰りの電車の中でも豚骨のことばかりを考え、毎日試行錯誤しながらその難しさと戦っていったのである。

「誰にも教わらず、YouTubeが豚骨ラーメンを教えてくれました。誰にも教わらなかったからこそ独自の作り方でここに行き着いたのだと思います。

本当にブレが大きい豚骨ラーメンですが、上ブレの日は本当に最高の味です。これをどう維持できるかが今後の課題です。これを当たり前にやっている他の豚骨ラーメン店にはリスペクトしかないですね」(馬場さん)

ラーメン店はオープン初日にその味が決まっているところばかりではない。だんだん味のブラッシュアップをしながらファンを獲得していく。しかし、「和」のように10年経ってブレイクするお店というのは本当に珍しい。

修業もせず、誰にも教わらずに辿り着いた独自の製法。馬場さんが諦めずに豚骨と向き合ってきたその努力がついに実を結んだのである。

井手隊長:ラーメンライター/ミュージシャン

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