「家族バラバラで被災」したら子の命をどう守るか 東日本大震災などのパパママの体験談から学ぶ
東洋経済オンライン / 2024年8月10日 9時0分
地震、台風、豪雨、大雪など全国で起きている災害のニュースを見て、「子どもの命を守るにはどうしたらいいか」と悩む親は多いのではないでしょうか。
『全災害対応!最新子連れ防災BOOK』では、自分と子どもの命の守り方から安全な避難生活まで最新防災情報を網羅しています。
同書から一部抜粋し、3回にわたってお届けします。
家族バラバラの被災に備える
大人も子どもも自分の身は自分で守る。その方法を子どもに教えることが大切
【イラストを見る】子どもに教えておこう!災害時に身を守る「だんごむしのポーズ」
「いったん帰宅してから出て行った子どもが、どこに遊びにいっているのかわからず、家で待つしかなくて不安でいっぱいだった(東日本大震災・35歳女性・息子8歳)」
「都心にあるビルの40階付近で地震。エレベーターが止まり、階段で地上まで下りた。高齢者や妊婦さんもいて大変そうだった(東日本大震災・41歳女性・娘10歳、息子8歳)」
災害は、いつどこで遭遇するかわかりません。特に地震は、突然やってくるもの。家族がちょうど一緒に家にいて、リビングで過ごしているときに被災した場合は、無事かどうかはその場でわかりますが、日中、それぞれの職場、学校、預け先で被災した場合は、お互いの状況がまったくわからず、パニックになる人もいます。
何よりも大切なのは、親も子も生き残ること。大きな地震の場合は、同じ家にいたとしても、子どものいる場所にたどりつくことは難しいので、子ども自身が自分の身を守れるように、家の中なら部屋ごとに安全を確保しておきましょう。赤ちゃんの場合は、寝かせる場所の安全を確保することが大切です。外出先でもシミュレーションしてみましょう。
また、大雪や台風など、天気予報で予測がつく災害の場合は「まだ大丈夫だろう」と安易に考えず、不要不急の外出は避けましょう。
ひとりで頑張れる訓練も必要
「子どもが避難所の中で迷子になったが、ボランティアの人に問い合わせて泣かずに戻ってきてくれ、たくましさを感じた(東日本大震災・32歳女性・息子5歳)」
「下校して家に帰ってきていた子どもが、テーブルの下で危険がないようにして待っていた。日頃から防災訓練をしていてよかったと思った(東日本大震災・36歳女性・息子7歳)」
子どもと離れ離れになった際、子どもがひとりで対応できるスキルがあると、生存の可能性があがります。ふだんから一人で簡単なおつかいや役割をこなさせ、旅先では「迷子のときは、この旅館の人か、この交番。ここに聞けばママとパパに会えるからね」というように、シミュレーションをしておきましょう。
だんごむしのポーズを覚える
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