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「家族バラバラで被災」したら子の命をどう守るか 東日本大震災などのパパママの体験談から学ぶ

東洋経済オンライン / 2024年8月10日 9時0分

子どもに、災害時に身を守る「だんごむしのポーズ」を教えましょう。頭を両手で抱えて、まるまって身を守ります。

もし、一人で地震に遭っても、自然とこのポーズが取れるくらい、遊びの中で何度も練習してくださいね。

子どもの行き先を聞いておく

子どもに、よく遊びに行く友達の家を聞いておくようにしましょう。また近年は防災グッズとしてキッズスマホを活用しているママパパも。子どもが遠方に電車で通学している場合など、必要に応じて検討しましょう。

東日本大震災での体験談

まだ学校なのか、下校中なのか、遊びに行っているのか。子どもの居場所がまったくわからず、パニックになった(東日本大震災・41歳女性・息子12歳、娘10歳)

共働きの夫とともに、仙台の職場でそれぞれ被災しました。大きな揺れのあと、頭に浮かんだのは小学生の息子と娘の安否でした。14時46分というと、下校中か、または友人宅に遊びに行っている時間帯。急いで夫に電話しましたが、なかなかつながりません。

自宅にも、学校にもつながらず、30分ほどしてやっと夫のケータイにつながり、お互いの無事を確認しました。夫も子どものことが気になって「子どもたちはどうなってるんだろう?」「学校の対応はどうなんだろう?」と聞いてくるのですが、何も答えられず、よりパニックになりました。

「もしかしたら、仕事をしていないママなら自宅にいて、状況がわかるかもしれない」と思った私は、ママ友に何度も電話をしました。ようやくつながると「今、うちの子と一緒に集団下校してきたと思うよ」とママ友。

うちの様子を見に行ってもらうように頼んだのですが、そこで、電話が切れてしまいました。とにかく、子どもたちの無事だけは確認できました。

仙台市内は電車もバスも止まっていて、職場から家に帰る橋は津波のために通行止め。私は車通勤だったので、夫を車で拾って一緒に帰ることにしたのですが、市内は信号もすべて止まっていて大渋滞です。帰宅まで何時間かかるかわからない状態でした。

とにかく職場を出て車で夫の職場へ向かい、合流できたのは午後7時を過ぎていました。自宅に帰れたのはそれからさらに1時間後。帰宅直前にママ友から電話がかかってきて、「子どもたちはうちで預かっているから、安心して帰ってきて」とのこと。

震災後、ようやく子どもたちの元気な声を聞くことができ、安堵のあまり夫と一緒に車の中で抱き合って号泣しました。

子どもに伝えておくべきだったこと

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