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TV放送収入急減は小休止だが、楽観視はできない テレビ視聴者はいよいよネット世代に入れ替わる

東洋経済オンライン / 2024年8月14日 11時0分

7月に放送されたフジテレビの「27時間テレビ」が好評でコア視聴率も高かったと聞く。「日本一たのしい学園祭」として一般の若者たちがスゴ技やダンスを競い合う企画が良かったのではないか。よく言われることだが、若い世代は決してテレビが嫌いではなく、アンケートを取ると好きな番組があるとの回答は多い。ただ、見たいものだけを選んで好きな時間に見たい。つけっぱなしにはしないのが、テレビ世代と違うだけかもしれない。自分に近い人たちがもっとテレビに出れば若い世代も見るのではないか。

都知事選で学ぶべきは番組の中身とは別に、積極的にネットで流すことの重要性だ。TVerですべての番組を見られるようにすべきだろう。また、ローカル局の一見地味な情報・報道番組も、TVerで目立たないのならローカル局が主体的に配信するチャンネルも持ったほうがいい。YouTubeでどんどん番組を配信してもいいし、自分の住む県の番組はここで見られる、というサービスの立ち上げにも挑むべきではないか。すべての若者がTVerに置けば見てくれるわけでもないからだ。またTVerはドラマとバラエティのイメージが強いので、違う場を作ったほうがいいのかもしれない。

キー局はもちろん、ローカル局も含めて、テレビ局にできることはまだまだある。テレビ局は自己資本比率が高く、財務的には実は余裕がある。失敗してもいいから挑戦を続けてほしいと思う。

境 治:メディアコンサルタント

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