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「黒い日傘をさす男性」に対する違和感の正体 ビジネスファッションに合う日傘の選び方

東洋経済オンライン / 2024年8月14日 8時20分

そこで私が買い物に同行するときは、ライトグレーやオフホワイトといった低彩度のライトカラーを選びます。モノトーンに近い明るい色なので、天候に関係なく馴染みますし、何より黒・紺・グレーといったビジネスファッション配色とも相性抜群です。どうしてもライトカラーに抵抗感がある場合は、青みが強いネイビーも選択肢に挙がりますが、黒を選ばない理由は炎天下に「重く見せない」ためです。

もしあなたの日傘がダークカラーで「印象が重い」と感じるならば、合わせる服装で工夫しましょう。たとえば黒・紺などのダークカラーのポロシャツ姿ならば、ダークカラーの日傘であったとしても、傘と服のコントラストが弱まるため、日傘が悪目立ちしません。逆にクールビズでよく見かける明るい半袖シャツには、明るい色の日傘が馴染むのです。

つまり男性日傘の基本戦略は、「上半身と日傘のコントラストを弱めること」ですが、例外もあります。真夏におけるダークスーツの場合は、全身の印象が重すぎるため、明るい日傘でバランス調整してみてください。

日傘デザインに表れる!ビジネスファッションの方向

日傘のデザインは、男女で正解が変わります。「日傘もアクセサリー」として捉える女性ものでは、レースが付いたものや明るい色で縁取られたものなど、アクセントが加えられているものが主流です。

一方、男性の日傘については、デザインが2方向に分かれます。「シンプルなもの」と「デザイン重視タイプ」ですが、日傘初心者の男性に、私はシンプルな無地のものがおすすめ。

「主張がないデザイン」を選ぶことで、日傘を全身に馴染ませるアプローチです。ちなみにこの方向は、機能を追求するビジネスファッションによく合います。いわゆるウォッシャブルや防シワ・接触冷感などのビジネスアイテムを軸にした格好、またビジネスリュックやスニーカーを合わせるコーディネートです。

一方、サマーウール100%の天然繊維にこだわったイタリア的なビジネスファッションには、雨傘で見かけるバンブーハンドルと呼ばれる「持ち手が竹でできた」日傘も相性がよいですし、柄ものの張地も似合うでしょう。私は、これらの日傘をデザイン重視タイプと呼んでいます。年齢層は高く見えますが、大人の嗜みといった雰囲気が醸造される方向ですね。

つまり、正解はひとつではなく、「ビジネスファッションの方向で、求めるべき日傘のデザインも変わる」ということです。

進化が止まらない!男性日傘の近未来

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