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グーグルの新Pixelが「日本市場」を意識した理由 コンパクトハイエンドと折りたたみで4モデルを展開

東洋経済オンライン / 2024年8月14日 5時0分

Pixel 9シリーズは、グーグルのAIアシスタント「Gemini(ジェミニ)」を標準搭載する。Geminiはユーザーの日常生活をサポートするAIだ。GmailやGoogleドキュメントといったグーグルサービスと連携し、ユーザーの要求に応じた情報提供もできる。

例えば、「航空会社から届いた沖縄旅行のメールを表示して」や「火曜日の企画会議の議事録をグーグルドライブから探して」といった具合に指示してみよう。

GeminiはPixel 9シリーズに限り、ほかのアプリ上に重ねて表示できる。アプリを切り替えることなく、素早くアクセスできるのだ。

また、Pixel 9シリーズでは、新たに「Gemini Nano」でマルチモーダルなLLM(大規模言語)モデルが採用された。どういうことかというと、オフラインで動作するコンパクトな生成AIを、文章、画像、オーディオ、録音などで活用できるようになるのだ。対話の返答までの待ち時間が短くて済むほか、通信データを節約できる。

Geminiと音声で対話できる「Gemini ライブチャット」も新たに提供される。これはChatGPTの音声通話機能と似たような機能だ。当面は英語のみ対応となるが、日本語対応も予定されている。

ほかにもPixelシリーズにはさまざまな場面でAIを活用した新機能がある。電話で、双方の声をハッキリと聞こえる様にするものや、話したことをその場で文字起こしするボイスレコーダーアプリなども用意された。

折りたたみもアップデート

Pixel 9 Pro Foldは、その基本設計が大きく見直された。前モデル「Pixel Fold」は、閉じた状態で小さめなスマホ、開くと新書版というサイズ感だった。今回は、縦方向にディスプレイを拡大。閉じた際の画面サイズは6.3インチで、Pixel 9 Proと同じディスプレイを採用している。開いた時は、正方形に近い寸法の約8インチとなる。

折りたたみディスプレイは小さなタブレット機のようなサイズ感で、アプリを複数起動したマルチタスク操作が快適に行える。縦方向に長いため、2つのアプリを左右に並べ、連携して使える。メールアプリを左側にならベ、メルマガで届いた記事を右側に表示したり、動画を見ながらSNSをチェックするといった使い方が便利だ。

新機種の特徴は、広げた時の薄さ。厚み約5.1ミリで、日本市場で販売されている折りたたみスマートフォンとしては最も薄いものとなる。たたんでも10.5ミリなので、ちょっと厚目のスマートフォンといった程度だ。

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