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「アップル、グーグル、メタ」XR巡る三つ巴の戦い ゲーマーやSNSユーザーから支持されるメタ

東洋経済オンライン / 2024年8月15日 12時0分

Googleの動きを見てみよう。実は2021年にVRプラットフォーム事業から撤退しているGoogleだが、新たにAndroid XRという新OSを立ち上げつつある。このOSはサムスンが2024年中に発表すると予告している新XRヘッドセットに採用される見込み。GoogleはほかにもXRヘッドセットやARグラスメーカーにAndroid XRを売り込んでいると聞く。

Androidスマートフォンのように、OSという旗頭のもと複数のメーカーが集い、自由にデバイスを開発できる状況を整えようとしているGoogleはアップルと同じく、多くのスマートフォン・タブレット用のアプリを持っている。そのなかには個人の利用者数が多いGoogleドキュメントやGmailといったオフィススイートアプリもある。ビジネスユーザーが日常的に使いたいと思えるXRヘッドセット・ARグラスがあれば、後発でありながらいきなり高いシェアを獲得できるかもしれない。

XR分野で先行するメタだが、Questシリーズは世界中で累計2000万台以上も販売してきたという強みがある。OSのMeta Horizon OSはまだ開発中でリリースされていないが、Googleと同様にデバイスの選択肢が増えるAndroidのビジネスモデルを踏襲する予定。すでに複数のデバイスメーカーがMeta Horizon OSを採用することを表明している。

アップルVision Proが発表された2023年6月以降、メタはビジネスシーンでも使える機能を矢継ぎ早にQuestに実装してきた。レンズに直射日光が入るとセンサーが焼けてしまうことから屋外では使わないようにと注意を促してきたメタ自ら、現行モデルQuest 3をテラスで使っているシーンの動画をSNSで発信し始めたことからも、屋内で遊ぶためのゲーム機以上の価値があるとアピールしていることがわかる。

ゲーマーやVR SNSユーザーから支持されているメタ

また、メタといえばSNSだ。FacebookやInstagramのユーザーアカウントとVR SNSアプリであるHorizon Worldsが連携していることも強いし、世界でもっとも人気のあるVR SNSのVRChatにもログインしやすい。ユーザー数✕滞在時間をKPIとするならメタのノウハウが活きてくる。

ビジネスマンと開発者に受け入れられそうなのは?

注目したいのが、iPhone(iOS)対Androidのように、OSのシェア争いが起きるかという点だ。

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