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225人に取材してわかった「人生を立て直す方法」 気持ちを切り替えるため8割の人がやった事は

東洋経済オンライン / 2024年8月17日 17時0分

人生は文字通り、非線形である(写真:hellohello/PIXTA)

仕事・家族・健康を失う、転職する、人間関係を変える……など、人生には予測不能な試練や岐路が必ず訪れる。

ニューヨークタイムズのベストセラー著者・ファイラー氏自身、病気、金銭的な不遇、父親の自殺騒動など多くの困難に直面。そこで全米50州を3年かけて横断し、225人に人生の転機、混乱、再出発までの道筋についてインタビューを行った。

そのリアルなライフストーリーから見えた「共通点」や、「岐路に立ったとき、どうすべきか」について、同氏著書の抄訳版『人生の岐路に立ったとき、あなたが大切にすべきこと』から、一部を抜粋・編集してお届けする。

生は文字通り非線形である

非線形人生におけるひとつの必然的結果は、人生は文字通り、非線形であることだ。それは明確な構造を持たない、一時的で不安定な、変化しやすい人生である。

この種の自由さは、行き詰まりを感じたり不満を覚えたり、あるいは圧倒されたり打ちのめされたりしたときには、これ以上ないほど素晴らしいと感じるだろう。なにしろあなたはただ引き下がり、旋回し、再起動しさえすればよいのだから。

しかし、ときとして、とくに人生の巨大な変化の真っ只中にいるときには、そうした流動性に完全に圧倒されてしまう場合がある。

こんな予測のつかない状況はもうたくさんだ。いい加減、しっかり握りしめていられるようなものをくれ! 事ここに至れば、人々には、自らが求めるその具体的なものを生み出す驚くべき能力が備わっているとわかるだろう。

彼らは心を鎮める新たな方法を発明し、失ってしまったものを思い出させる記念の品々を集め、過ぎ去った過去を悼む行事を執り行う。

彼らは儀式を作り出すのだ。

ライフストーリー・プロジェクトを進めていくなかで一貫して見られたもののひとつが、これまでないほど人生に押し流されていると感じたとき、彼らがしばしば解決のための拠り所にしたのが儀式だったという事実である。そして彼らの多くは、それを自ら作り出した。

例えば彼らは歌い、踊り、抱きしめ、罪や汚れを清め、タトゥーをし、テレピン油浄化法を用い、スカイダイビングをし、シュヴィッツ(ユダヤ式サウナ)に入った。境界のない世界では、儀式がその境界を作り出し、大洪水が起これば、儀式が舟を提供してくれる。

形状変化を伴う期間では、儀式が形を与えてくれるだろう。

私はインタビューの際、人生の移行期に入った瞬間をなんらかのかたちに止めたかどうか、全員に尋ねてみた。何がその目印に該当するのかはとくに限定せず、すべて相手の判断に任せた。それは儀式、ジェスチャー、言葉など、いずれにしてもあらゆる種類の記念的要素である可能性があった。

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