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225人に取材してわかった「人生を立て直す方法」 気持ちを切り替えるため8割の人がやった事は

東洋経済オンライン / 2024年8月17日 17時0分

78パーセントの人たちが「目印を残した」と答え、残りの22パーセントは「残さなかった」と答えた。

その具体的答えには、驚くべき創作力とともに、激動の時代にあっても混乱に押し流されないことを確かめる必要があるという、ほとんど本能的とも言える一貫した欲求さえ見て取れた。

儀式には大きく分けて4つのカテゴリーが存在した。回答数の多い順番に並べると以下のようになる。

・ 個人的なもの(タトゥーを入れる、祭壇をつくる)
・ 集団的なもの(パーティーを開く、式典を催す)
・ 名前の変更(結婚後の姓の追加あるいは削除、宗教名を名乗る)
・ 清めや浄化(ダイエットをする、髭を剃る)

多くの人がわかりやすいよう、私はこうした活動をすべて儀式という言葉に置き換えている。儀式とは、移行期に意味を与えるのに役立つ象徴的行動やジェスチャー、あるいは式典である。

新たな物語を組み立てる

人生の物語を語る場合、意味の空白を、意味のある瞬間に変換するための具体的方法として3つの要因を特定した。

ひとつめは、現在と過去という2つの時間を用い、そのあいだに意識的に距離を設けていることである。初めて人生の道を踏み外した経緯を語った物語と、今を語る物語のあいだには、時間的なずれが存在する。

彼らは、これが今私に起きていることから、当時私に起きていたことへ移動しているのだ。その出来事はより現実から切り離され、その分、物語の大きな流れのなかに組み入れるのが容易になる。

2つめはポジティブな言葉を使うこと。誰かが飛び跳ね、笑い、そして泣いている物語を読むと、私たちも心のなかでその動作を再現する。

だがそれだけではない。

私たちが物語を語る場合にも、そうした「ミラーリング」が起こるのだ。もっとよくなる、もっと穏やかになる、もっと幸せになると自分に言い聞かせれば、私たちの心はその結果をシミュレーションし始める。反応によりそうした結果がすぐに達成されるわけではないが、私たちはたしかに、その可能性に向かって動き出している。

3つめはエンディングを確定させることである。

人生の物語をどのように語るのかは、私たちが選択できるという事実だ。ただし書き直しができないような油性ペンでは書かない。

不変性、まして正確性にはなんの意味もないのだ。単純に気分がよくなるからという理由も含め、いついかなるときでも物語は変更できる。結局のところ、私たちの人生の物語の主要機能は、自らの経験を過去にしっかりと根づかせ、そこから将来の繁栄を可能にする何か有益なものを得られるようにすることであり、それが起こったときにのみ、人生の移行が完了したとわかる。

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