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「41歳で東大受験」わずか1年で合格した彼の学び 仕事もある中で、なぜ受験を決意したのか?

東洋経済オンライン / 2024年8月18日 10時0分

調べてみると、予備試験に合格しているのは東大や京大の法学部生が多いということがわかりました。もともと大学院に通っていたときから東大に愛着もあったので、文科1類の受験を決意しました。事務所のほうは、今は開店休業状態です。

4カ月前に受けた模試から一気に伸ばす

青戸:今後のキャリアを考えて勉強の必要性を感じられたからなのですね。私も塾講師として東大志望の生徒を合格させてあげられず、自身の力不足を痛感して東大受験を決意したので、近いものを感じます。受験勉強は独学で進められたのですか?

風間:そうですね。会社を退職したので、勉強が仕事の代わりといった感じでした。朝起きてから規則的なスケジュールで、多いときは1日9時間、平均して7時間くらいは毎日勉強していました。

青戸:コンスタントに勉強を続けられていたのはすごいですね。私は周りに勉強仲間がいなかったため、たまに孤独を感じてつらいときもあったのですが、風間さんはずっと1人で勉強していてつらくはありませんでしたか?

風間:私はSNSをやっていなかったので、たしかに孤独を感じることはありました。また、英語は昔から苦手でしたし、入試の4カ月前に受けた東大模試では数学で1桁の点数を取るようなありさまだったので、なかなか伸びない時期は精神的に大変ではありましたね。途中から過去問中心の勉強に切り替えて、なんとか間に合いましたが。

青戸:それでも1年で東大に合格されるのはすごいですね。勉強法で工夫されたことや、意識されていたことを教えてください。

風間:時間の使い方は重視していましたね。たとえば苦手な科目や、あまり気が乗らない科目を勉強するときは、勉強時間を短く設定して、その短い時間だけは集中して100%勉強に費やそうと心がけました。「1時間勉強するぞ」と決めて20分しかできないよりは、「10分やるぞ」と決めて10分勉強するほうが価値は高い、という考え方です。

また、過去問演習をする際は、記述式の答案を書く時間が想像以上にかかるため、本番と同様に時間を計測し、答案用紙への記入時間を含めた時間配分を考えながら取り組んだことが功を奏したと考えています。

大人になると学ぶ意義がわかる

青戸:そういった時間のメリハリのつけ方は、さすが社会人ならではという感じもしますが、その勉強のスタイルは学生時代と同じですか?

風間:いえ、そんなことはありません。学生時代は、どちらかというとやらされる勉強が中心でした。当時は勉強する理由が「学校の先生にやれと言われたから」「周りの子もやっているから」くらいのもので、復習もちゃんとしていませんでしたね。

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