50代で直面する「役職定年」をどのように捉えるか これからの人生、迷惑をかけずに暮らすには
東洋経済オンライン / 2024年8月19日 14時0分
老齢厚生年金を受給できる方の場合はもちろん受給額が増えますが、病気や突発的な事故などに対する備えも考えると、定年後も働くことを前提に人生設計しておくと安心です。
そして、現在の勤務先で定年を迎え、嘱託社員として再雇用という立場になることについては、人によって相性があるのではないかと思います。
今までと同じ会社で働けることは大きな環境変化が少ない可能性もあり、安心な面もあります。年収は下がるものの仕事はあるというのは安心材料ですが、年齢という理由だけで年収減少という運命を受け入れるのか、それとも前もって準備をすることで、自分のやりたい仕事を60代でも、70代でもできるのか。
それはこれからの準備次第です。また、役職定年と同様、今までは自分の部下だった世代の人たちを上司に持ち、働く状態に耐えられるのか、快適に働くことができるのか、もよく考える必要があります。
私自身は40代のときに「職場のお荷物扱い」を何度かされたことがあるため、もう二度とそのような経験はしたくないという思いから、思い切ってリスキリングに取り組みました。
これからの人生を人に迷惑をかけない形で、自分でコントロールしていきたいと考える方には、まさにリスキリングが必要となるのです。
後藤 宗明:一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事 SkyHive Technologies 日本代表
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