1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「電車で化粧」に小さなストレスを感じる人の特徴 「何となく疲れる」人の背景にある"かくれ繊細"

東洋経済オンライン / 2024年8月19日 13時0分

など、ちょっと考えただけでもたくさん出てきます。

これらは、かくれ繊細さんから「これをストレスに感じている」と報告いただいたもので、一般の人から見るとかなりマイクロなストレスです。

大体「考えすぎ」「細かすぎ」ととらえられる刺激といえます。

かくれ繊細さんは、こうしたマイクロストレスからの刺激によって疲れを蓄積していきます。そのうえ、ある分野ですごく強い自信をもち、飛び抜けた力を発揮することができるのに、皆が耐えられるストレスに耐えられないため、自己否定に走ります。

小さなストレスの蓄積の上に自分へのダメ出しがドカンと乗ってくるので、疲れを解消できなくなり、すり減ってしまいやすいと考えられます。

1つひとつの小さな出来事が気になってしまう自分。その自分に対する「自己否定」が、かくれ繊細さんを疲れさせるのです。

かくれ繊細さん本人は、特に理想を高くもっているつもりはないと思いますが、「こうありたい」と一段も二段も高い理想をもつことも、疲れを生んでいると言えます。

普通は気にならないようなことで疲れる

かくれ繊細さんからいただいた「疲れる」に関する声からわかることとしては、皆さん、「かくれ繊細さんならではの疲れ方」をしているように見えます。

かくれ繊細さんの疲れ方の1つめの共通点は、「一般的には気にならないようなことが気になって仕方がなくて疲れる」ということです。

たとえば、前を歩いている人がゆっくりで、その人を追い越すときになんだか「悪いな」と感じてしまい、自分がややゆっくりになったりします。

追い越す瞬間に「え? 追い越した?」と驚かれるんじゃないかということが気になって、追い越すに追い越せなくなります。おそらく多くの人は、そのようなことは気にならないことなのでしょう。でも、かくれ繊細さんは気になってしまいます。

自分の中で丸く収めようとして疲れる

2つめの共通点としては、「どうしてそうなるのだろう?」と、因果関係に敏感であるということです。

たとえば、誰かが急に約束の日程を変更したいとメッセージしてきたとしましょう。あなたはすでに、その予定に向けて準備をしていたので、できれば変更してほしくありませんでした。

そんなときでも、変更の申し出があれば、かくれ繊細さんは「きっとすごく重大な理由があるのだろう」「もしかしたら、ずっと言い出せなくて困っていたのかもしれない」「最初からスケジュールが合わせづらかったのかもしれない」「ならば、変更も致し方ないな」と考えます。

これは、相手が不快な申し出をしてきたにもかかわらず、相手に腹を立てるのではなく、代わりに因果関係を考慮して納得しようとしているといえます。

かくれ繊細さんは、このように「相手に悪気があってやっていることではないなら、文句なんか言っちゃいけない。気持ちよく協力しよう」と、自分の中で丸く収めようとしすぎて疲れてしまいます。

こんなふうに、「普通そんなことは考えもしないよ」ということにエネルギーを使います。

時田 ひさ子:HSS型HSP専門心理カウンセラー 合同会社HSP/HSS LABO代表

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください