JR東・東海・西「新幹線アイス」でコラボ商品の狙い 開発現場に潜入、会社の垣根越え25年販売目標
東洋経済オンライン / 2024年8月19日 7時30分
2022年、JR-PLUSとJR東日本グループで車内販売事業を行うJR東日本サービスクリエーション(以下、J-Creation)の両社は、車販における交流会を実施。それをきっかけに2023年7月には東日本エリアをモチーフにしたコラボフレーバー「ずんだ」、2024年3月には東海エリアをモチーフにした「京都宇治抹茶」を発売した。いずれも好評を博し、第3弾としては西日本エリアをモチーフとしたアイスクリームを企画したいと、新たにJR西日本のジェイアール西日本フードサービスネット(以下、FSN)へアプローチ。参画が決定し本開催となった。
今回の会議は第3弾アイスのフレーバーの選定を行うもので、3社のパーサー・アテンダント自身が新フレーバーの味や企画、テーマを検討しプレゼンを行う。「自身らがこうして商品を企画し、実際に自らの手で販売するというのが大切」とJR-PLUS列車サービス運営部の杉本幸俊部長が話す。このことが仕事のやりがいにつながり、減少傾向が続く本業界における人材確保につなげたい思いもある。
同社間でも初対面というメンバーもいるほか、7人の周囲には各部署を統括する上司もいる状況で、会議室は一抹の緊張感に包まれる。そんな緊張感を和らげてくれたのも、これまたアイスクリームである。この会議の数日後に新発売された、東海道新幹線60周年を記念した「メロンアイス」が、発売に先んじて会議室に登場。文字通り“アイスブレイク”となった。
いよいよプレゼンの開始だ。最初はJ-Creation東京列車営業支店の千々岩清香さんと、盛岡列車営業支店の南舘あかりさんの2人。新幹線のほか、千々岩さんはツアー専用臨時列車として活躍する寝台特急「カシオペア」にも乗務し、南舘さんは同社新幹線の最上位クラス「グランクラス」にも乗務する。2人は全社員に向けたアンケートから、西日本にゆかりのあるものをピックアップし、提案を行った。中には「列車酔いしにくいさっぱりとしたフレーバーとして、瀬戸内レモンなどもよいのでは」とアイスクリームの販売最前線にいるからこそ感じる視点もあり、印象的だ。
そのほか、自ら販売することを鑑み、「アテンダントのおすすめのしやすさ」「インバウンドへの訴求力」なども検討し、フルーツ大国岡山に注目した桃やシャインマスカットなどにも注目。さらにJR西日本と共同運行を行う北陸新幹線にも乗務する経験から、北陸を意識した加賀ほうじ茶や五郎島金時などもピックアップした。
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