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金利上昇で考え直す「タンス預金」の運用バランス 自宅に置いておくお金はどの程度がいい?

東洋経済オンライン / 2024年8月19日 8時30分

(写真:Yotsuba/PIXTA)

大手銀行が、貯金金利(現在0.02%)を9月2日から半年前の100倍の水準となる0.1%へ引き上げることになりました。

【図表を見る】500万円を銀行に10年預けた場合の利息はどうなる?

ここであらためて考えてみたいのが、自宅でこつこつ貯めてこられた「へそくり」などのタンス預金の使い道についてです。

実際、これまで「預貯金ならリスクも低いし、金利が上がるなら、預け入れを考えたほうがいいでしょうか?」といったご相談を数多く受けてきました。今回はこうしたご質問にお答えしたいと思います。

実は、長期運用に向いている

一般的には、へそくりを含め、タンス預金は今すぐ必要になるお金ではないため、本来であれば、長期運用に向いていると言えます。そういった意味では、全額ではなくとも、一部を預貯金や投資へ回してみるのもお勧めです。

中には、欲しいものを買うために家族に内緒でこっそり貯めているという方や、万が一に備えて自宅に現金を置いておきたいという方もいるかもしれません。

そこで、①まず「自宅に残しておきたいお金」は分けて残し、②「いつか自分の好きなことに使うためのお金」は自分が管理できる預貯金へ、③それ以外は、積み立て投資を始めてみるのもいいかもしれません。

よく、“お金に色はない”と言われますが、それぞれ目的に応じて、別の方法で管理運用することで、お金に色をつけることはできます。

では、自宅に置いておくお金はどの程度あればいいのでしょうか。

現金が手元にあることで安心感を感じられるかもしれませんが、リスクもあります。

そもそも、多額の現金を自宅に置いておくと、盗難に遭った際や、火災や地震、洪水など自然災害が起きた際、なくなってしまう可能性があります。

もしもに備えて損害保険に加入していたとしても、盗難による現金の補償には上限があり、タンス預金は火災保険や地震保険の対象外ですので、自宅に残しておくお金は必要最低限にしたほうがよいでしょう。

たとえば、我が家では、冠婚葬祭費として新札10枚程度を常にストックしておき、緊急時のお金としてプラスαを現金で置いています。この程度で十分ではないでしょうか?

中には、相続対策として、本来であれば課税対象となるお金を隠すことで、相続税を減らそうと考えている方もいるかもしれません。しかし、正しく相続税の申告をしなかった場合、それは脱税行為であり、税務調査により追徴課税の対象となり、多額の税金が課せられる可能性があります。

預貯金として預け入れる際のポイントは?

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