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30代で築50年1LDK購入・リノベした彼女の歩み 最初は「不安だった」が光の美しい部屋で即決

東洋経済オンライン / 2024年8月20日 11時0分

人気の目黒という立地で、朝から夕方まで陽光の移り変わりを存分に楽しめる部屋。それが、自らの不安や周囲の心配を乗り越えて、30代だった今村さんが手に入れた「ひとり暮らし」の空間だ。

「資産」として将来の売却も視野に

しかし30代、独身で数千万の不動産購入となれば、躊躇してしまうのも当然だろう。1LDKの間取りはこれからの家族構成によっては手狭になるかもしれない。購入当時に築50年で、旧制度の耐震基準のころに建てられている点も不安材料だ。

「私も色々心配したのですが、7年経った今、購入してよかったと思っています。この家で暮らしてきて快適ですし、楽しい思い出もたくさんあります。

そして部屋は資産にもなっています。目黒のあたりは購入時よりもだいぶ不動産価格が上がっていて、先日査定してもらったところ『今売ったとしたら、リノベーション代を含めた購入時の価格よりもプラスで売ることが可能』とのことでした。賃貸だったら家賃の分がマイナスにしかならないので、投資としても良かったと思います」

東京の不動産価格は上がり続けている。今村さんのマンションは目黒のなかでも人気のエリアにあり、もし売却することになっても、買い手がつきそうだ。

「購入して愛着もある家ですが、終の棲家にするという感覚はないんです。キャリアや人生に新たな展開があったら、すぐにでもマンションを手放そうと思っています」

不動産は一生モノという感覚があるが、人気エリアにおいては将来の売却も視野に入れた不動産購入が可能だということか。

仕事に熱狂した30代を共に歩んだ部屋

30代を共に歩んできたマンション。でも今後もずっとここにいるかは未定だと、今村さんはいう。

「年代によって、状況は変化しますよね。ここを購入した頃は、今所属する会社が設立して間もない頃でした。

そのころはマンションの一室がオフィスで、まだ人数も少なく、毎日が文化祭みたいな状況。その後上場を果たし、10年経った今では300人規模の会社へと成長しています。

成長するベンチャー企業ならではの熱狂に加われたのは、本当にラッキーです。今は、会社は次の成長フェーズに入り、私自身は、『会社がすべて』という状態から少し離れて、新たなバランスを模索しているんです」

確かに今村さんのキャリアは、年代によって変化してきた。大阪大学を出て、20代はリクルートで10年勤務、その後設立直後のベンチャー企業だったツクルバに入社した。大企業からベンチャー企業に移った10年を、どのように捉えているのだろうか。

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