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30代で築50年1LDK購入・リノベした彼女の歩み 最初は「不安だった」が光の美しい部屋で即決

東洋経済オンライン / 2024年8月20日 11時0分

「リクルートでは、適性がマッチしてどんどん昇進していく同僚に比べて能力を活かしきれない自分を感じ、もがいていました。今の会社はベンチャーである分、ひとりの存在感が大きいので、自分の仕事がダイレクトに会社の業績につながることが、やりがいになっていますね。

もちろん今の会社でも、個性的だったり専門領域があったりする同僚と自分を比べてしまうこともあります。でも落ち込んでいる余裕もなく自分を出し切っているうちに、『これが私なんだ』と、自身の輪郭がはっきりとしてきたんです。ベンチャーならではの、社内の家族的なつながりもありましたし、本当に密度の濃い10年でした」

実は会社からマンションまでは徒歩圏内。多くの同僚がこの部屋に立ち寄る「たまり場」でもあるという。

「同僚と近くで飲んでいて2次会は我が家ということも、よくあります。また新入社員に自社が扱ったリノベーションの家を実感してもらうための、食事会を行ったりもしますね。多くの社員と、この部屋で語り合ってきました」

40代は新たな拠点を加えて、広がりを

今村さんは今、住み慣れたこの部屋のほかにも拠点を持とうとしている。

「30代はこの場所でとことん仕事を追求していましたが、40代は広がりを持ちたいと思って。

地方の暮らしに興味があり、ここ数年各地のまちづくりの現場に行ったりしてきました。その流れで、実は先日信州に別荘を作ったんですよ。ビルド(VUILD)という建築ベンチャーが新しい工法で家づくりをしていて、それが面白いと感じ友人と共同購入しました。これからどう運用していこうか、考えているところです。

こんなふうにフットワーク軽く不動産に関わろうと思えるのも、この家の購入で成功体験を積んだおかげです」

人と一緒に何かをすることが、昔から好きだったという今村さん。20代、30代の仕事で培った人脈をつないで広がりをつくることが、40代のテーマになりそうだ。

見たい景色を見るために選択を続ける

節目節目で大胆に行動する今村さんだが、指針としたキャリアパスのモデルがあるという。

「キャリアには山登り型と川下り型があるという考え方です。目指すべきゴールが明確な山登り型。一方で川下り型は流れに身を任せるように、その時々の環境に合わせて経験や実績を積みつつキャリアを作っていきます。

私は完全に川下り型。そこで個人的に大切なポイントだと思うのは、川には分岐点があって、その都度どちらに行くかの選択をしなければならないということです。

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